Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

訃報:佐藤真さんが死去

新潟水俣病映画の監督・佐藤真さんが転落死 - YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070905i414.htm
◇ 佐藤真氏死去 ドキュメンタリー映画作家 - 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007090501000718.html
とても残念なニュース。
佐藤さんは、牛腸茂雄のドキュメンタリー『SELF AND OTHERS*1の監督でもあります。
ご冥福をお祈りします。


◇ 佐藤真 - 日本映画監督協会
http://www.dgj.or.jp/modules/contents6/index.php?id=37


◇ 佐藤真 - insite-Tokyo --Interview--
http://www.insite-tokyo.com/interview_ja/7sato/index.html
http://www.insite-tokyo.com/interview_ja/7sato/index.html


◇ 佐藤真監督の挨拶1999.02.07
http://www.asahi-net.or.jp/~MD5S-KZO/satomako.html


◇ 佐藤真『ドキュメンタリーの修辞学』

「90年代以降、私的ドキュメンタリーが世界的に一大潮流を形づくっていることはいうまでもない。それは、プライベートな世界という手に触れることのできる確かな地点からしか映画づくりの拠点を見いだしにくくなっている時代思潮の如実な反映である。デジタルビデオという小さい割には強力な武器を手にしなければ、自己表現の表出の糸口を見つけ出しえなかった若者たちのヒリヒリとするような飢餓感は、私なりによくわかっているつもりである。しかし(…)たとえデジタルビデオを手にしたきっかけは、自己表出の絶好の機会としてであっても、それを作品として完成して第三者に見せるときは、映画としての戦略と戦術がどうしても必要になる。そして映画監督の作家性は、一本の作品を仕上げる過程において編集、録音、音楽といった他者と出会い切磋琢磨されることを通じて、みずからの独自な戦略を築き上げたときにはじめて確立される。それはあらゆる映画が直面する古くて新しい永遠の課題である」
集団製作以後今日にいたる潮流を批判的にとらえなおした日本ドキュメンタリー映画史論から、ワイズマン、ソクーロフアモス・ギタイ、ヴェンダーズほか海外の映画作家論、さらに隣接領域との境界を見据えて新たな映像の可能性を探った『SELF ANDOTHERS』『阿賀の記憶』などの自作解説まで。作家の主体性を問いつつ、作り手の意図を超えた創造を促す佐藤真ならではの批評行為が炸裂する。

http://www.msz.co.jp/book/detail/07251.html
http://www.amazon.co.jp/dp/4622072513