Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

再録(http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070827#p10)

■8月末『官邸崩壊』が上梓される上杉隆氏を招き、萱野稔人氏・神保哲生氏とトークしました。 - MIYADAI.com Blog

まさに合成の誤謬。各人が自分のポジションを上げるための最適化を図り、政権全体がデタラメになる。沈む泥舟の中で座席争いにかまけ、泥舟の沈没に抗えない。頭のいい役人がこんな単純な問題に気付かないのはなぜでしょう。泥舟の船頭たる安倍首相が手を打てないのは頭が悪いからですか。

キーワードは全体性と牽制です。まず、田吾作たちの鍔迫り合いの中で全体性が見失われる状況がおかしい。全体性を参照する力と意欲を持つ人材が地位を達成する仕組が要ります。次に、でも人は間違いを犯すし「全体性を参照する振り」をして権力を乱用するから、牽制システムが要る。国民が議員を選べることが議院内閣制における唯一の牽制だから、牽制する国民の賢明さが大統領制よりも強く要求され、それはジャーナリズムによって支えられます。政権のケツを舐めるだけの「馬鹿保守」メディアを何とかしなければいけませんね。

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=547
最近、対談のコメント起こしがかなり充実している宮台真司さんのブログより。
とりあえず、汎用性の高い部分を抜書き。


首相官邸で今何が起きているのか - マル激トーク・オン・ディマンド - ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局
http://www.videonews.com/on-demand/331340/001140.php

      • -


あと、まだ一連の記事を読んでいるところですが、
田口ランディ×宮台真司◆2005-10-19 宮台発言のごく一部を抜粋 - MIYADAI.com Blog
から以下のくだりとか。 

 さっきのマイヨール&マイヨルカ問題に戻れば、『グラン・ブルー』では、〈世界〉に接触できる聖人マイヨールと、〈世界〉に接触できない俗物マイヨルカ(モリナリ)という対比で、マイヨールのステージが高かったように描かれます。でもマイヨールのお兄さんが書いた本では、逆に、往相還相問題を「克服」している点で、マイヨールよりもマイヨルカのステージの方が高かったように描かれます。オウム真理教の松本智津男や、オウムの教義をつくりあげた中沢新一を見ると、前者の図式を賞揚しているようにも見えます。でも「だったらテメエが真っ先に死ね」という話で終わりです。ここにペテンがあります。

http://www.miyadai.com/index.php?itemid=539