Winkler氏はまず、Googleがユーザーの検索履歴を保持していることに疑問を投げかける。「彼らは検索サービスを提供し、ばく大な数のウェブサイトをインデックスしている。そして検索の最適化のために、ユーザーの検索履歴を保有しているが、それを何カ月も持ち続ける必要があるのだろうか」とWinkler氏は指摘する。
「Googleは個人を特定できるような情報は持っていないと言うが、IPアドレスは保持している。たかがIPアドレスと思うかもしれないが、 IPアドレスはCookieのようオフには設定できない。それにGoogleは、個人を特定できる情報はないとしながらも、実際にはGmailや Google AppsなどGoogleの提供するサービスを使う際にログインするよう要求している。ユーザーは当たり前のようにログインしてこれらのサービスを使っているが、これは本当に安全なことなのだろうか」(Winkler氏)
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000056024,20392186,00.htm
つまりWinkler氏は、Googleがユーザーの生活のすべてを把握できることに危機感を覚えているのだ。「これだけの情報があれば、何かをしようと思えば何だってできる。もしこれらの情報を政府が入手しているとすれば、多くの人は激しく反発するだろう。それがGoogleがやっているとなると、クールだと言う。本当にこれはクールなことなんだろうか」とWinkler氏は指摘する。
では、われわれユーザーは一体どうすればいいのか。「私は誰にどうしろとも言うつもりはないし、Googleの提供するサービスが便利だということも理解している。ただ、何も考えずにすべての情報を彼らに提供してしまうのはどうかと思っているのだ。Googleの提供するサービスは、生活のあらゆる領域に達している。彼らはそのサービスを通じて、人には知られたくないようなあなたの好みも把握できている。ほかの誰よりあなたのことを知っているのだ。それでいいのかどうか、もう一度考えてみてほしい」とWinkler氏は言う。
「Microsoftが独占企業だと非難されているが、Microsoft以上に個人情報を持っているのはGoogleだ。ソフトウェアはデータなしには意味をなさない。そのデータを握っているのはGoogleなのだ」(Winkler氏)
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000056024,20392186-2,00.htm