Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

オリーボ・バルビエリ(Olivo Barbieri)関連メモ

◇ Olivo Barbieri 'The Waterfall Project' (Damiani [2008/10])
http://www.amazon.co.jp/Waterfall-Project-Olivo-Barbieri/dp/8862080522
現時点での最新写真集。


◇ The Waterfall Project / Olivo Barbieri - YEBISU ART LABO FOR BOOKS
http://artlabo.ocnk.net/product/1605


◇ The Waterfall Project, Olivo Barbieri オリボ・バルビエリ - アート・フォト・サイト

彼の写真、フィルム作品はベネチア・ビエンナーレ(1993, 1995, 1997年)をはじめ、世界中の美術館、ギャラリーで展示されています。1996年にはドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館で回顧展を開催しています。


今回の"The Waterfall Project"では、ヴィクトリア・フォール(ザンビアジンバブエ)、イグアス(ブラジル、アルゼンチン)、コーンパペーン(ラオス)、ナイアガラ(米国、カナダ)など、観光名所の滝を撮影。
手付かずの自然のパラダイスの象徴としての滝と、世界的ツーリズムの中で人工的に隔離されて存在する観光客という現実の意味を追求しています。滝の上空から撮影された作品はまるで箱庭をみているようです。
表紙イメージは2007年撮影のイグアスの滝大自然の中の観光客は人工的な人形のようです。
ハードカバー、112ページ、サイズ 34.3 x 23.9 x 1.5 cm 、カラー約40作品を収録しています。

http://www.artphoto-site.com/b_540.html


◇ Olivo Barbieri. site specific_MODENA 08 — Galleria Civica
http://www.comune.modena.it/galleria/bookshop/cataloghi/olivo-barbieri.-site-specific_modena-08
http://www.comune.modena.it/galleria/exhibitions/past-exhibitions/2009/olivo-barbieri-site-specific_modena-08
Galleria Civica Modenaでの個展にあわせて発行された最新カタログ。

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◇ ▼Olivo Barbieri (オリボ・バービエリ) 1954〜 [イタリア] - Utrecht[ユトレヒト] | 人物リスト

【VIRTUAL TRUTHS】
Olivo Barbieri/写真

2001年
ハードカバー


現在ミラノに在住する写真家オリボ・バービエリ。 本書[VIRTUAL TRUTHS]では、特殊なレンズを使い撮られた世界各国(中国、日本、イタリア、インド、チベット、エジプト)の建築物や高速道路など風景写真96点が収録されている。 この写真の最大の特徴といえば、焦点があっている部分が、画面のごく狭い部分だけで、ほかは全てピンぼけしているということ。 そのため、印象は、まるで機関車模型のジオラマの世界。人は、人形のようで、車はプラモデルのよう。 それらを見て生まれる違和感は、現実にある世界で感じる違和感と似た印象を見る者に与えると同時に、私たちの写真に対する固定概念を覆すようなトリック写真ともいえる。 また、それは人間の目というよりも鳥か何かの動物の目線のようで、作家の強い客観性がうかがい知れる。
30 X 25センチ 136ページ カラー

http://www.utrecht.jp/person/?p=292


◇ photo-eyes

1135 Olivo Barbieri展「Paintiings」 9/5-10/31 @ ギャラリー ISABELLABRANCOLINI ARTECONTEMPORANEA フィレンツェ 深川雅文 2002/09/27 22:41

オリーボ・バルビエリといっても、まだ日本ではそれほど知られていないかもしれない。イタリアの写真家で、7-8年前にかつて東川国際写真フェスティバルで国際賞を受賞したことがある。その頃は、イタリアの街並をニュートポグラフィックスの展開形のような形でカラーで撮影していた。その後、フランスのカレーの記録プロジェクトに参加するなど、イタリア人写真家としては独自の展開を見せてきた。 今回の新作「Paintings」は、美術館で展示されているルネサンス期の絵画を部分的に撮影した作品である。たんに複写的に撮っているのではない。レンズのボケの効果が作品の技術的なポイントであり、中心部はピントを合わせてあるが、その周辺部を微妙にボケさせている。それによって、驚くべき効果を生み出している。絵画の上のイメージが写真的な奥行きをもって現れ出すのだ。絵画的遠近法と写真的遠近法をイメージ上でショートさせるような効果が生まれている。実作は、120×150センチ、100×200センチという大きなプリントである。カタログで見ただけだが、実物を見たいという気に駆られる作品だ。久々に真に注目すべき作品という印象を受けた。作品のイメージは、サイトで一点だけ見ることができるが、大判のカタログで見るのとはかなり印象が異なって見えてしまうのはいたしかたないか。 イタリアは、写真の仕事の面でも、近年、活性化している。バルビエリの仕事もそんな状況を反映しているのだろう。 ISABELLABRANCOLLINI は新しいギャラリーで、この展覧会がオープニングとなる。 Lungarno Acciaiuoli, 4 50123 Firenze tel +39-055281549 http://www.isabellabrancolini.it


1136 バリビエリのもう一つの展覧会「OLIVO BARBIERI/ ELGER ESSER CITYSCAPES/LANDSCAPES」9/13-11/17 CENTRO ARTE CONTEMPORANEA シエナ 深川雅文 2002/09/27 22:45

 さきほど紹介したオリーボ・バルビエリのもう一つの展覧会がほぼ同時に開催されている。標記の展覧会である。こちらはシエナの風景を二人の写真家が撮ったもの。 このセンターのサイトを見てみると、BARBARA KRUGERの展覧会なども開催している。 PALAZZO DELLE PAPESSE Via di Citta 126 53100 Siena http://www.papesse.org

http://park14.wakwak.com/~pg-web/log1101-1200.html
2002年の記事。


◇ 本城直樹風に - UrauraPhoto

『small planet』は海外でも、同様に模型感のある写真はすでに広まっていた。イタリアのオリーボ・バルビエリやドイツのマルク・レダーらが有名だろうか。本城直樹の場合は、マネジメント会社のプロフィールによると、2002年、大型カメラを使う中で偶然、にそのような写真が撮れたらしい。その後、試行錯誤を重ね、撮りためていたとのこと。それら海外の作品は、大学の図書館で見たことがある程度で、その写真家の名前は覚えていないという。なので、とくに意識していたわけじゃない・・・・とはいえ、ネットではパクリだなんだと、批評的な書き込みが相次いでいた。写真評論家の平木収も外国の類似作品に触れて「日本ではそうした情報が希薄だが、選考委員に専門的な見識があるのか、資質が問われるのではないか」と疑問視していた。

写真界の芥川賞あるいは直木賞ともいえるような知名度の高い賞だけに議論は続いたそうだ。例えば、オリーボ・バルビエリの場合は、以前から都市の夜景を彩る人工照明のシリーズものを撮っていた。その延長線上に『small planet』と同じような「模型感」のある写真が位置し、全体的に、都市と建築の人工性を考えさせられるように必然的にこの手法を使ってて一貫とした姿勢やメッセージが伝わってくるのに対して、本城が影響を受けたという写真家・ホンマタカシは雑誌の対談の中で「本城さんの場合、残念なのは、面白がってやってるのはわかるが、この手法を通してどんな世界を提示したいのか、どこまで被写体に対して意識的なのかという彼自身の世界観がきちんと伝わってこない」と語りながらも、写真表現で見る人を驚かせ、ホンマ自身もこれは「やられた〜」と思ったらしい。

国内ではいち早く写真集にまとめていたとはいえ、手法自体に強い独創性があるとは言いにくいけれど、逆に、いろんな写真家が同種の写真を撮っている以上、手法的には一般化しつつあったのかもしれない。そうなると、この手法で作り出したイメージそのものにどの程度、他の作品とも異なる独自の世界が表現されたのかがポイントになったのだろう。選考委員の篠山紀信、土田ヒロミ、都築響一藤原新也らも、類似作品の存在は認識されていたらしいが、ことさら議論にならなかったという。選評で藤原新也は「箱庭療法としての写真」と位置づけている。むしろ若い世代の時代感覚を示す写真としての評価だったようだ。

http://iwaijima.blog61.fc2.com/blog-date-20061120.html
本城直季」の間違いですね。


◇ 「アートフェアー東京2009」どうなるこれからのアート市場 - The Short Epic

海外勢では、イタリアのBRANCOLINI GRIMALDI ARTE CONTEMPORANEAというギャラリーを訪問した。ここには、私が雑誌で連載している「世界のファインアートフォトグラファー」でイタリア人写真家オリボ・バルビエリ氏を紹介したときにお世話になった。彼らはアジアのアート・フェアーには初参加だったという。バルビエリ氏は、大判ビューカメラとチルト・シフト・レンズを使用した風景作品で知られるイタリア人写真家。ヘリコプターを使い上空から撮影された写真は、狭い部分に鮮明にピントが合い、その他エリアが次第にピンボケ気味にぶれていく。担当者は日本でも彼の技法を真似している人が多いと聞いたと、その点に興味を持っていた。ブースにはタイプCプリントによる1メートルを超える彼の大判サイズの新作が展示してあった。やや意外だったのは、いまでもプレキシグラスに直接写真を張り合わす技法で制作されていたこと。最近のアメリカでは写真表面に直接アクリルを貼り付けることはあまりしない。その他、Missimo Vitali、Steven Kleinなどの日本では珍しい作家の作品が展示してあった。

http://gallerist.cocolog-nifty.com/epic/2009/04/2009-42ba.html
BRANCOLINI GRIMALDI ARTE CONTEMPORANEAのギャラリストが、
日本の逆アオリ・ブームみたいなものに(というか本城氏に?)苦言呈していたと、
どこかで読んだように思うんですが、該当する記事が見当たりません。

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◇ A venir: Kaléidoscope d’Italie : Regard sur la photographie, l’art et le film d’auteur italiens des années 50 à nos jours. - Centre national de l'audiovisuel (CNA) / Luxembourg

02.10.2009 - 29.11.2009
CNA DISPLAY01
Olivo Barbieri / Gabriele Basilico / Cioni Carpi / Vincenzo Castella / Guido Guidi / Germano Olivotto / Mariateresa Sartori / Marco Signorini / Richard Sympson / Franco Vaccari / Paolo Ventura / Massimo Vitali

Ouvert du mardi au dimanche de 10h00 à 22h00

31.10.2009 - 05.12.2009
CENTRE D'ART DOMINIQUE LANG
Carlo Benvenuto / Giuseppe Cavalli / Carla Cerati / Daniela Comani / Mario De Biasi / Marcello Geppetti / Luigi Ghirri / Mario Giacomelli / Paolo Gioli / Mimmo Jodice / Otello Martelli / Paolo Monti / Ugo Mulas / Arrigo Orsi / Pierluigi Praturlon / Fiorenzo Rosso / Sergio Scabar / Tazio Secchiaroli / Luigi Veronesi / Franco Vimercati

Ouvert du mardi au dimanche de 15h00 à 19h00. Avec le soutien du Centre d’art Dominique Lang / Dudelange

http://www.cna.public.lu/display/2009/10/foto-film-italia/index.html
10月にルクセンブルクで開催されるイタリア現代写真の展覧会。
ちょっと気になってます。

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以下、オリーボ・バルビエリの取り扱いギャラリー。


◇ BRANCOLINI GRIMALDI ARTE CONTEMPORANEA
http://www.brancolinigrimaldi.com/


◇ Artists > Olivo Barbieri - Yancey Richardson Gallery
http://www.yanceyrichardson.com/artists/olivo-barbieri/index.html
http://www.yanceyrichardson.com/


◇ J. Johnson Gallery
http://www.jjohnsongallery.com/

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>>>何故か某所からの訪問者がまた増えている「お手軽アート」関連 再録

■僕は、逆アオリ写真(ミニチュア写真)否定派というよりも、むしろ、逆アオリ写真比定派ですね。類似した表現を比べてみて、それがどういうものなのかを見定めようとしています。■バルビエリは確かにつかみ所がないですね。でも、シリーズのタイトルからすると、絵画以来の視覚芸術が作り出す空間の仮象性を問題にしているのではないでしょうか。実際の展示を見てみないことには何とも言えませんが、別にミニチュアだから面白いとかどうとかというのではなく、平面表現とその仮象の空間に対する批評性として、露悪的にああいったスタイルで撮影しているのではないかと思っています。近作では絵画を撮ってるわけですし。また、プリントが長辺2メートル弱のビッグピクチャーだということも、そうしたテーマに関係しているのかもしれません。■「お手軽アート」の件ですが、坂口さんのおっしゃるように、マニピュレーションの度合い・意味合い・表出の仕方で、その表現が陳腐なものになってしまう危険性はありますね。気をつけたいところです。作者の関与をゼロにすることは不可能ですから。また、鑑賞者次第というのも頷けます。鑑賞者のレベルや作品への没入具合に、作品の評価は左右されやすいですね。それに、ラベリングの問題もあると思います(http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060109#p4)。■「夜撮っただけでダメ」という意見はけっこうありがちかもしれません。それだけ「夜」が特別な状態だと思われているからでしょうか。しかし今となっては、さして意に介することもない、実にシンプルな批判だと思います。そういえば、バルビエリも本城直季さんも過去に「夜」を撮っているというのが興味深いです。特別な状態が好みなのかもしれませんね。

http://d.hatena.ne.jp/n-291/comment?date=20060422#c

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20071110#p4


※過去のオリーボ・バルビエリ(Olivo Barbieri)関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%a5%d0%a5%eb%a5%d3%a5%a8%a5%ea