Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

今さらのように「本城直季」「逆アオリ」や「小林伸一郎」「丸田祥三」「廃墟」「盗作」などの検索ワードでやって来るお客様が増えています。

◇ tiltshiftmaker.com - Transform your photos into tilt-shift style miniatures
http://tiltshiftmaker.com/
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://tiltshiftmaker.com/
前者の「本城直季」「逆アオリ」については、↑こういうお手軽ツールが開発されていて、
↓のような記事を書く方が出てきているからでしょうか。


本城直季は世界中にいる - はてな読み

どれも同じですよねw 最初にこの手法を開発したのがOlivo Barbieriなのだとしたら、やはりその名前を出すべきなのかな。詳しくないのでわかりませんけど。でも、いかにも本城直季が生み出した独自の手法みたいな宣伝はよくないと思います。こんだけ似たような作家がいるんだから。

http://d.hatena.ne.jp/rhb/20090107/p2
ツールについては以前から同様のものがいくつかありますし、今さらという感じです。
インターフェイスが使いやすいのかもしれませんが。。。
id:rhbさんからトラックバックをいただいたのですが、
かなり古い記事「アルベルト・スギ→和田義彦からオリボ・バルビエリ→本城直季へ?」にしかリンクされていないので、
以下の記事も参考にしていただければと思います。
あと、「本城直季は世界中にいる」ではなく
「逆アオリの技法を使う人は世界中にいる」のほうがタイトルとして正確では?


>>>平林 純@「hirax.net」の科学と技術と男と女/Tech総研:高速動作版!「本城直季」風ミニチュア写真作成ソフト
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061205#p3


>>>何故か某所からの訪問者がまた増えている「お手軽アート」関連 再録
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20071110#p4


>>>マルク・レダーの新しい写真集がNAZRAELI PRESS(ナツラエリ・プレス)から発売されています。
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20071024#p9


>>>本城直季氏独自の世界観 - J0hn D0e の日誌
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070331#p5


>>>岡正也さんのコメントへの私なりの返答
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070315#p3


>>>本城直季『small planet』についてのメモ
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070207#p7


>>>「グランプリ無しでよかったように思います」(ゆいゆいさん)
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061205#p7


>>>何だかポーカーのレイズ合戦を見ているかのよう……
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061019#p5


>>>Olivo Barbieri Tom Merilion Miklos Gaal 本城直季 長塚秀人 ......
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060310#p3


>>>長塚秀人さんの個展は、

むしろウタ・バース(Uta Barth)を思わせる内容でした。
フォーマットが正方形であることと、2点組で展示していたカットがあったことが、
そういう印象をもたらしたのかもしれません。
ツボにはまればずっと見飽きない写真だと思います。
丹念にコントロールされて切り詰められた風景の純度の高さゆえか、
今回展示された9点の写真を比較対照しながら見続けていると、
その「見え」が単一の印象に留まらず移ろっていきます。
その移ろいのメカニズムは、おそらく距離の不在感=不明瞭さと
正方形フォーマットの中心の強さとの相剋にあるのでしょうが、
距離が伸縮し「見え」が変化する感覚が、今回の展示空間ではなく、
別の展示空間になったときに、どうなるのかということに非常に興味があります。
展示する写真の構成や展示空間の使い方はもちろん、
額装の有無、プリントの調子、ライティング、壁面の色・質感などが、
かなり重要な要素になってきそうです。
完璧にハマれば、距離が伸縮し「見え」が変化する感覚が
鑑賞者の身体感覚の伸縮──たとえば、ドラえもんひみつ道具ガリバートンネル」の中を
何度も行ったり来たりするような感じ──にさえもつながるように思います。
ちなみに、エディションを消化する勢いで売れていたのは、
やはり一番わかりやすい作品でした。
おそらく長塚さんの作品の本質的な部分が露わになっている作品は、
別のものではないでしょうか。
それが少し残念でした。
http://www.roentgenwerke.com/works/0703nagatsuka/nagatsuka.html
http://www.roentgenwerke.com/


◇ 長塚秀人「sq.」《3/2、3/3》 - ex-chamber museum: review
http://ex-chamber.seesaa.net/article/35401622.html
幕内政治さんのレビュー

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070327#p2
長塚秀人さんは、日本では本城氏よりもはるか前から逆アオリの技法を使った表現を模作していた方ですが、
本城氏の登場によって何だか可能性が潰されてしまった感じになっていて非常に残念です。
長塚さんのようなシリアスな表現が取り残されて、
本城氏のようなコマーシャルかつエンタテインメントな表現がもてはやされるのは
日本においてはかなりありがちなことなのかもしれませんが。。。


あと、補足ですが、本城氏のような写真(決して長塚さんではない)が「楽しい」「面白い」と思う方は、
以下のブログをチェックすることおすすめします。


◇ 全国ミニチュアプロジェクト 〜パイロット視点のミニチュア写真〜
http://tokyominiature.blogspot.com/


◇ the bitter*girls:So-net blog
http://photolog.blog.so-net.ne.jp/




さて、後者の「小林伸一郎」「丸田祥三」「廃墟」「盗作」の件ですが、
『創』2008年5月号の告発記事を経て、
最近になってTBSの「イブニング・ファイブ」が報道し、
昨日今日あたりの新聞にも掲載されているそうです。


>>>“〝廃墟〟写真をめぐる著作権騒動”
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080428#p5


(書きかけ……)




>>>On Plagiarism and Similarities(剽窃と類似点に関して)

Peter BialobrzeskiとHorst and Daniel Zielskeのそっくりさん問題。
どうやら、Zielske親子がBialobrzeskiの写真をパクって、
しかもハンブルク工芸博物館で展示しているようです。
Zielske親子は、表現(美術)なんて志向せずに、
おとなしく広告的なイメージの世界で
生産と消費に戯れていれば良かったのに。。。
たとえば、丸々もとお&丸田あつし兄弟みたいに。

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060920#p3
余裕があれば、この件(訴訟)がその後どうなったのかについても調べてみたいと思います。