第21回高松宮殿下記念世界文化賞　絵画部門・杉本博司さんら5部門・5人の受賞が決定 - FNNニュース

絵画部門の受賞者は、日本の杉本博司さん。
写真家の受賞は、杉本さんが初めてで、時間と歴史をテーマに、写真というメディアの新たな可能性を追求している。
彫刻部門は、イギリスのリチャード・ロングさん(64)が受賞した。
自然の中を歩き、その痕跡を作品にする手法から「歩行の芸術家」と呼ばれ、人間と自然の関係を追求するランドアートの第一人者となった。
建築部門は、イギリスのザハ・ハディドさん(58)が受賞した。
抽象性と流動性をテーマにした独創的な建築で、今世界で最も注目されている建築家の1人となっている。
音楽部門は、オーストリアのアルフレート・ブレンデルさん(78)が受賞した。
正統かつ、知的な演奏でファンを魅了し、引退後も後進の育成や詩人として活躍している。
演劇・映像部門を受賞したイギリスのトム・ストッパードさん(72)は、言葉遊びを駆使した作風で、イギリスを代表する劇作家。
アカデミー賞を受賞するなど、映画の脚本家としても世界的な評価を受けている。
若手芸術家奨励制度には、バルト3国の「クレメラータ・バルティカ」が選ばれた。
世界的バイオリニストのギドン・クレーメルさんが、バルト3国の若手演奏家を集めて結成し、自らの音楽経験を伝えるとともに、冒険的な企画を次々に打ち出している。