Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

二郎フォロワー系ラーメン店 ≒ Tiny Viceフォロワー系ユース・フォトグラフィー?

どうやっても、似たようなところ(テイスト)に落ち着いてしまって、そこいらへんをグルグル回るばかりになってしまうから、
ライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)は、そこから抜け出して、ああいった展開をしているのだと思います、が、
それはさておき、先日のティム・バーバー(Tim Barber)の日本初個展は、顔見せ興行ではなく展示として見ると
比較的印象が薄く、良く言えば素直で穏当な内容で(そもそもどちらかというと、そういうタイプの作家なんでしょうけども、
28mmでも50mmでもない35mmと38mmの使い方や、画面センター付近の使い方に注目すべき)、
むしろ、かなりお買い得な価格でプリント(額付き)が販売されていたことのほうが印象的でしたが、
しかし、額装代をケチったためにピクチャーレールよりはマシとはいえ、壁面から額が浮いてしまっているのが残念で、
それはそうとその一方で、ティム・バーバーの作品を見ているうちに、むしろ大山光平さんの展示を見てみたいな、個展で、
などと思った瞬間が何度かありつつも、もし気に入った作品があればどれか手に入れておきたいな、
と、けっこうギャラリー(YUKA CONTEMPORARY)に長居しましたが、結局は購入には至らず、
そういえばこのあいだ渋谷のデパートで展示販売されてた写真(内容はさておき)の値付けとエディション数が、
以前の展示にも増して、大丈夫かなこれ、先々損するのは結局作家のほうなんだけど、という状態だったことを思い出し、
画壇(美術公募団体)的な国内クローズド・マーケットや、いわゆる工芸的な「写真マーケット」が
ボーダレスな状況にさらされて、きちんと世界共通のグローバルなものになり、
無知なる者を搾取する無用な利ざや稼ぎが無くなることを願いました。……と、土曜午前の、自動書記状態。


※展示を見ているときにも思った単純な考えですが、背中と横顔の多かった今回のティム・バーバーの写真は、
 マイケル・フリード的な没入でも読めるのかなと。また、それを、宮台真司さんが良く語っているような、
 日本の映画やドラマなどにおける学校ものの増加とその理由とつなげてみると。。。