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◇ 高橋源一郎、田中和生、東浩紀 討論「小説と評論の環境問題 第二部」 - 文芸空間
◎感想
東は「ウェブ的なもの」を「文学」概念へと組み入れ、現状の文芸誌を中心とした「文学」の概念を再考させることを狙っているようである
◎以下、討論「小説と評論の環境問題 第二部」『新潮 2008年 03月号』の流れを追う
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◇ 第23回早稲田文学新人賞選考委員に就任しました - 東浩紀の渦状言論
東浩紀といえば、この数年、『ゲーム的リアリズム』の書評は出ないわ、『キャラクターズ』は賞の対象にならないわ、某誌も某誌も「今度うちの賞が変わるときには、東さん選考委員に入ってよ」と飲み屋では言うくせに実際にはまじスルーだわ、そのくせ田中和生・ザ・群像新人賞選考委員氏には「だれも東さんを排除してませんよ、あんたの被害妄想でしょ」とか冷笑される、文芸評論家としてはもうみごとなまでに負け組というか、屈辱感あふれる悲惨な境遇の書き手だったわけですが、ここでようやく一発逆転への第一歩というか、まあとにもかくにも、自分の好きな作品をちゃんと「文学」として、すなわち、自分たちだけが文学を代表していると思っている能天気な方々も制度的に無視できないかたちで推薦できる環境を手に入れたわけです。文芸業界はどうせ思想地図もゼロアカもすべて無視でしょうが、早稲田文学だけは無視できないw。だって早稲田文学といえば、あの川上未映子の出身雑誌で、前回の新人賞選考委員は中原昌也ですからね!
というわけで、ぼくはすでに文学賞という制度をハッキングする気まんまんなわけですが、そんなぼくの意図を100%知っているにもかかわらず、口先だけの賛意でなく、制度的にぼくを起用してくれた市川真人編集長に、この場を借りて最大限の敬意を表したいと思います。いや、ほんと、口先だけ頷く編集者とか記者とか、ぼくはもうウンザリなのです……。