Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

『ハーバード白熱教室』の裏側:ハーバードの一般教養の授業をサンデルの講義を例にして説明してみる - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録

 私自身は、サンデルの授業を履修したことはないのだが、大学院生のときに、一般教養の授業のTAやHead TAをかなりやったので(といってもサンデルの授業ではもちろんなく、私の専門の科学史STS関係の授業である)、ハーバードの一般教養の授業の仕組みはかなり分かっているほうだと思う。とくに、日本人のハーバードの学部生というのがほとんどいないわけであるし、私が説明するのもまったく場違いではあるまい。ただ、だいぶ前のことなので、とくに細かな点に関しては、もう記憶違いがあると思われる。その点はご容赦を。また、あくまで他の授業の裏側から推測したものであることも留意してほしい。

 まず、ハーバードの一般教養の授業について。なにかにこのサンデルの授業が、ハーバードの哲学科の講義だという説明を見た覚えがあるのだが、とてつもない間違い。哲学専攻の学生にとってはどう見ても水準が低すぎるし、哲学科の学生があんなにいるわけがないではないか(一体どこに就職できるというのだろう)。サンデルの授業はハーバードの一般教養、Core CurriculumのなかのMoral Reasoningというカテゴリーの中の授業の一つである。これは今は、General EducationのなかのEthical Reasoningと名前が変っているのだが、放映されているものが録画されていたときにはまだCore Curriculumだったはずだ。現在の規則に即していうと、ハーバードでは、学部生は8つのカテゴリーのGeneral Educationのコースとして認定される授業をそれぞれ最低一つ履修しなければならない。*3したがって、サンデルの授業に出席しているのは、あらゆる分野の学生である。

http://d.hatena.ne.jp/kenjiito/20100725


◇ サンデル教授インタビュー 混迷の時代だからこそ「正義」の話をしよう - 日本経済新聞

 著書「これからの『正義』の話をしよう」が日本でも40万部近いベストセラーとなっている米国の政治哲学者、マイケル・サンデル氏。大学の入学資格を金で買うのは悪か。家族が罪を犯したら警察に通報すべきか。現代人も過去の戦争責任を負うべきかなど、日常の言葉で「正義」を問う。今日、なぜ正義について語ることが重要なのか、来日した氏に聞いた。(聞き手は文化部 白木緑)

http://www.nikkei.com/life/culture/article/g=96958A90889DE3E1E5E1EAE0E0E2E1E2E2EAE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;p=9694E3EBE2E6E0E2E3E2EBE7E3E6


◇ 正義とは何か語り合おう 政治哲学者マイケル・サンデルさん - 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/life/culture/article/g=96958A88889DE3E1E5EBE7E1E1E2E1E3E2EAE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;p=9694E3EBE2E6E0E2E3E2EBE7E3E6