Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

〈回顧2010・美術〉 社会停滞 潮目変わるアート - 文化トピックス - 文化 - asahi.com(朝日新聞社)

 着目すべきは、これらの展覧会の多くが集客にも成功したことだ。ツイッターやブログで口コミ情報が広がるようになり、作品と鑑賞者をつなぐ回路は複数に。鑑賞者の目もこれまで以上に肥えている。

 かつて前衛芸術を担った荒川修作と、前衛芸術批評を手がけた針生一郎が鬼籍に入った。美術が一本道に進むものでは無くなった今、前衛という言葉は死語に近い。偶然重なった2人の訃報(ふほう)も、アートが蛸の足のごとく八方に広がる今年を象徴するできごとだった。(西田健作)

■私の3点 選者50音順(敬称略)

北澤憲昭(美術評論家

 ▲「MOTアニュアル2010:装飾」(東京都現代美術館

 ▲「死なないための葬送 荒川修作初期作品展」(国立国際美術館

 ▲「橋本平八と北園克衛展」(世田谷美術館ほか巡回)

高階秀爾(美術史家・美術評論家

 ▲「マネとモダン・パリ」(三菱一号館美術館

 ▲「あいちトリエンナーレ2010」(愛知芸術文化センターなど)

 ▲「歌麿写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎」(サントリー美術館

山下裕二(美術史家)

 ▲「吉村芳生展」(山口県立美術館)

 ▲「田中一村 新たなる全貌(ぜんぼう)」(千葉市美術館ほか巡回)

 ▲「長谷川りん二郎(りんは「さんずい」に「隣」のつくり)展」(平塚市美術館)

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201012250130.html