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福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

ベネチア・ビエンナーレ:日本館が特別表彰 田中功起さんの映像作品− 毎日jp(毎日新聞)

ベネチア岸桂子】隔年開催される世界最大規模の現代美術展「第55回ベネチア・ビエンナーレ」の開会式と授賞式が1日、イタリア・ベネチアで行われ、88カ国が参加する国別展示部門で、現代美術家田中功起さん(37)の個展による日本館の展示が、特別表彰(スペシャルメンション)された。日本館の特別表彰は初めて。澤田真一さん(31)=滋賀県草津市=ら、企画展に出品した日本人作家の3人は受賞を逃した。

 田中さんは栃木県出身。キュレーター(展示企画者)を務めた東京国立近代美術館美術課長の蔵屋美香さん(47)とタッグを組んで、「東日本大震災の経験を他者と共有することは可能か」という課題を設定。大震災を直接作品にするのではなく、大勢の人が非常階段を上り下りしたり、9人の美容師が女性の髪をカットしたりする模様をとらえた映像作品などで表現し、何らかの問題の後で「他者と協力すること」の意味を考えさせる空間をつくり上げた。

 田中さんは「世界中で起こる可能性のある『災害』後の社会で、新しいコミュニティーをつくる希望になったのであればうれしい」と笑顔で語った。

 蔵屋さんは「思った以上に鑑賞者の反応があった。大震災に限定せず、抽象的にした意味が理解された」と喜んだ。同展は11月24日まで。

http://mainichi.jp/feature/news/20130602ddm041040102000c.html


◇ 日本館が特別表彰 ベネチア国際美術展 益子町出身 田中さん出品 - 下野新聞「SOON」
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/lead/20130601/1057113


◇ 快挙! ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展、日本館が特別表彰を受賞!!! | TABlog - Tokyo Art Beat

第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展において、アーティスト田中功起とキュレーター蔵屋美香による日本館の展示が特別表彰を受賞した。ヴェネチア・ビエンナーレにおいては、昨年の建築展で伊東豊雄による日本館が金獅子賞を受賞したほか、美術展では池田満寿夫(1966年)、千住博(1995年)、オノ・ヨーコ(2009年)に続く快挙となる。美術展ではこれまでアーティストのみの受賞だったが、日本館として表彰されるのは初めてのことだ。

今度の展覧会「abstract speaking – sharing uncertainty and collective acts (抽象的に話すこと-不確かなものの共有とコレクティブ・アクト)」では、東日本大震災をテーマに、複数の人々が共同でひとつの課題に取り組む様子を捉えた写真と映像によって構成されている。それぞれ展開される9つのプロジェクトでは、複数の美容師がひとりのモデルの髪をカットしたり、5名の詩人がひとつの詩を作り、5名のピアノ科の学生がひとつのピアノを演奏するなど、ある目的に対してタイトル通り「抽象的に話す」ことを人々に課す。時に反発し、また歩み寄ったりする共同作業のプロセスを記録することで、作る行為そのものを肯定し、また震災後の社会をいかに共同で作っていけるかという問いが、見る人それぞれの中に浮かび上がる内容となっている。

http://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2013/06/venezia-biennale-koki-tanaka-special-mention.html