Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

戦後日本美術の受容を多面的に考えるシンポジウム - をちこちMagazine

ドリュン・チョン(ニューヨーク近代美術館アソシエイト・キュレーター)
前山裕司(埼玉県立近代美術館主席学芸主幹)
林道郎上智大学教授、美術批評家)
ガブリエル・リッター(ダラス美術館アシスタント・キュレーター)
鈴木勝雄(東京国立近代美術館主任研究員)


 2012年冬。ニューヨークと東京で、ほぼ同時期に戦後の日本美術をテーマにした展覧会が開催されました。ニューヨーク近代美術館(以下、MoMA)では、国際交流基金との共催にて「TOKYO 1955-1970:新しい前衛」展が、また、開館60周年を迎えた東京国立近代美術館(以下、東近美)では、「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」展内の第Ⅱ部として「実験場 1950s」展が、それぞれ開催され、多くの観客を集めました。

 1950年代以降の日本における美術動向を扱ったこの2つの展覧会は、多くの共通点と同時に相違する部分を持っています。
 今回の特別寄稿は、2012年12月23日に、東京で開催された国際シンポジウム「戦後日本美術の新たな語り口を探るーニューヨークと東京、二つの近代美術館の展示を通して見えてくるもの」の様子をダイジェストでお届けします。
 MoMAアソシエイト・キュレーターであるドリュン・チョン氏と東近美主任研究員の鈴木勝雄氏に加え、埼玉県立近代美術館主席学芸主幹である前山裕司氏と、上智大学教授で美術批評家の林道郎氏、ダラス美術館アシスタント・キュレーターのガブリエル・リッター氏を招いた本シンポジウムでは、日本とアメリカにおける戦後日本美術の受容の違い、作品内に見られる領域横断性について活発な議論が交わされました。
(2012年12月23日 東京国立近代美術館での国際シンポジウムを収録)

http://www.wochikochi.jp/special/2013/05/japanese-art-after-war.php