Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

「Letter from Basel」その1・その2



「Letter from Basel」その1 暮らし編


Void Chickenの読者の皆様、どうも初めまして。今年の5月頭からバーゼルのiaab(イー・アー・アー・ベー http://www.iaab.ch/)というアーティスト・イン・レジデンスで滞在制作している、福居伸宏(http://www.nobuhiro-fukui.com/)と申します。海外のレジデンスに参加するのは、このiaabが初めての経験です。これまでは主に写真の作品を発表してきましたが、今回の滞在ではこれまでの制作スタイルに準じた作品といくつかの新たな試みに取り組んでいます。


バーゼル」と聞いて、日本の方々は何を想像するでしょうか? チューリッヒジュネーブなどに比べて、スイスの地名としてはあまりなじみがないかもしれませんが、人によっては、時計と宝飾の国際的な見本市「バーゼル・ワールド」のことを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょうし、あるいは、日本の各地で見かける洋菓子店の店名などを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。しかしアートの分野でいえば、世界的な歴史と権威を誇るアートフェア「Art Basel」の開催地として、少なからぬ人々に記憶されているのではないでしょうか。


スイス北西部に位置し、フランス国境とドイツ国境に接するバーゼルは、ローマ帝国の昔から栄えてきた歴史ある街です。スイス最古の大学であり、かのフリードリヒ・ニーチェが教鞭を執っていたバーゼル大学(アートそして美術史的には、ハインリヒ・ヴェルフリンやヤーコプ・ブルクハルトも教授職を務めていた)や、一般市民に公開された公共的な美術館としては世界初のバーゼル市立美術館があることでも知られています。そうした歴史もあって、学術・文化・芸術の盛んな土地柄だと言われています。


実際にバーゼルに住んでみて感じるのは、とても国際的な都市だということです。「三国国境」の街ということもあるのでしょうが、さまざまな国籍や文化的な背景を持った人々が暮らしています。ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、イギリスといったヨーロッパ各国の人々、隣国ドイツと同様に独自のコミュニティを築いているトルコ系移民の人々、そして、アフリカ系やアジア系の人々……。スイス全人口の約20%が外国人だそうですが、バーゼルはというと、その比率が30%を超えるのだそうです。こうした複数の文化や言語が交差する場所ということもあってか、バーゼルに暮らす人々は「他者」に対して非常に寛容で親切だという印象を受けます。


東京からバーゼルに到着した初日にも、その親切さに救われました。スイスでの買い物の仕方を忘れていて、スーパーで量り売りの野菜と果物をそのままカゴに入れてしまっていたところ、とても感じの良い老婦人が英語で丁寧にセルフサービスの計量トレイの使い方を教えてくれました(これは日本でも導入してほしいシステム)。こちらに来てすぐということで、いくぶん気持ちがこわばっていましたが、一気に肩の力を解きほぐすことができたエピソードです。こちらに滞在してから、そうしたバーゼルの人々の優しさに幾度となく助けられています。


こんなふうな人々の心の余裕を支えているのは、スイスの民主的な社会や経済的な豊かさなのかもしれません。そこで思い出すのが、スイスを代表する国内最大のスーパーマーケットチェーンであり、チューリッヒで現代美術館も運営しているMIGROS(ミグロ)の広告コピー、「Aus der Region. Für die Region.」という言葉です。日本語に訳すと「地域から。地域のために。」という意味です。こちらの人々と話をしてみると、言葉のはしばしから、地元産の食材へのこだわり(Local foodという言葉をよく耳にします)や、地域社会への思いの強さ(地元サッカーチームFCバーゼルの試合開催日の盛り上がり!)を感じます。それは、とりもなおさず、参加型の民主主義がきちんと人々の暮らしに根付いていて、非常に成熟した地方自治の社会が営まれているということのあらわれなのでしょう。


バーゼルに暮らす人々の数は、17万人と少し。日本でいえば、神奈川県秦野市島根県出雲市と同じくらい、あるいは東京都の台東区よりすこし少ないくらいの人口です。そうした規模の都市に、ノヴァルティスやロシュといった製薬大手の巨大グローバル企業や、世界各国の中央銀行の協調体制を担う国際決済銀行(BIS)が本部を構えています。聞くところによれば、ノヴァルティスとロシュが納付している税金だけでバーゼル市の総税収額の1/3にも達するのだとか。また、バーゼルは建築が盛んなことでも知られており、スイスを代表する建築家ユニットであるヘルツォーク&ド・ムーロンhttp://www.herzogdemeuron.com/)や、2009年に「都市へ仕掛ける建築 ディーナー&ディーナーの試み」展を東京オペラシティアートギャラリーで開催したディーナー&ディーナー(https://www.operacity.jp/ag/exh102/)の本拠地でもあります。そして、両者ともにバーゼル市内のたくさんの建築や都市計画のマスタープランを手がけることで、地元の経済的循環と文化的発展に貢献しています。


こうしたことからも、バーゼルの経済水準の高さが窺えると思いますが、しかしその一方で外国からやってきた僕のような存在にとっては、この豊かさが物価の高さというハードルになって立ちはだかります。例えば、マクドナルドでごく普通のセットメニューを買うだけで、約9スイスフラン(約940円)と非常に高くついてしまいます。日本では考えられない価格設定です。ですが、そこにはとてもスイスらしい社会の経済的な循環に対する熟慮があるようで、その価格には従業員の労働に対する正当な対価が乗せられているのだそうです。なので、マクドナルドで働くアルバイトの人の時給も、そのぶん高くなっているということです。


もちろんスーパーで買い物をすれば、品物にもよりますが、平均的には東京よりも少し高い水準といった程度の物価にとどまります。野菜の鮮度は日本よりも高くて、量り売りもあって、また品揃えが豊富なことも特徴です。ということで、レジデンス滞在アーティストの身としては、ほぼ自炊の毎日を過ごしています。生肉とタマゴがべらぼうに高いことを除けば、チーズ、ビール、ワインの種類が豊富で値段も安くて(味わったことのないものもたくさん!)、僕みたいな好奇心旺盛な者にとっては、楽しく充実した食生活を送ることができます。


そんなこんなで、バーゼル暮らしも約2か月が経過。今回の滞在が終わっても、機会を見つけてバーゼルを訪れて、この街にかかわって、現在制作している作品につながる何かを継続してつくってみたい……なんてふうに夢想していたりしているところです。






「Letter from Basel」その2 アート・バーゼル


5月のスイスといえば、草木が青々と生い茂り、色とりどりの花々が咲き誇って、本格的な春の到来を告げる季節。……だとのことなのですが、しかし今年の5月から6月初旬にかけては世界的な異常気象の影響もあってか、雨がちの日も多く、バーゼルでは冬のような寒さの日が続きました。某建築事務所に勤めるフィンランド人建築家の方によれば、その頃、ヘルシンキでは30度超えの真夏日が続いていたりもしたのだとか。なんだかあべこべです。そんな例年にない大荒れの5月を終えて6月中旬に入ると、ようやく春から夏にかけてのスイスらしいカラッと晴れた陽気がやってきました。


バーゼルの6月といえば、世界最大の規模を誇るアートフェア「Art Basel」(https://www.artbasel.com/)が開催されることで知られています。日本では時計と宝飾の国際的な見本市「BASELWORLD」の知名度の高さに対して「Art Basel」の知名度はまだまだこれからのように感じますが、一方、スイス国内では知名度はどちらも互角であるという話を、現地で暮らす方から耳にしました。「BASELWORLD」がB to B(ビジネス・トゥ・ビジネス)で「Art Basel」がB to C(ビジネス・トゥ・コンシューマー)ということもあって(後者はアートということでやや特殊ではありますが)、一般的なバーゼルの街の人々の盛り上がりや注目度の高さとしては「Art Basel」のほうが凄いのだ、という声さえあるようです。


現在は、バーゼル、マイアミ、香港の各都市で開催されている「Art Basel」ですが、もちろん最も長い歴史を誇るのがそのオリジナルである本家バーゼルの「Art Basel」です。1970年のアートフェア創設から数えて、今年で44回目を迎えました。会場は例年通り「Messe Basel」、市内を貫くライン川の右岸側、新市街クラインバーゼルに位置する巨大な展示ホールです。しかし今回は、地元を代表する世界的な建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンhttp://www.herzogdemeuron.com/)による新館の増改築によって、会場前のメッセプラッツ(メッセ広場)近辺の様子は近未来的な光景に一変しました。


折り紙の網飾り(天の川)のようなスリットがリズミカルに反復するアルミファサードが目に鮮やかなメッセバーゼル新館は、銀色に輝く巨大なボックスが少し歪みながら二層に積み重ねられたような格好で、とても印象的な外観となっています。また、1階部分のエントランス前は道路が一本貫通していて、トラムや車、人々が行き来するアプローチ広場となっていますが、その真ん中は巨大な円形の吹き抜けで、ぽっかりと開いた穴から陽射しが降り注いでくるようになっています。その写真を見たり実際に体験した方は最初驚かれるかもしれませんが、現地に足を運んでみると、巨大な構造体がどどーんと構えているというふうな圧迫感は思いのほかなく、人間の身体感覚からすると異様なスケールのはずなのに、しばらくするとその光景が自然となじんでくる、という不思議な体験をすることでしょう。リアルな建築が目の前にあるのに映像を見ているような感覚さえあります。


「Art Basel」の「Art Unlimited」と「Art Statement」部門はこちらの新館で開催され、そのVIPオープニングは6月10日(月)の夕刻に行われました。2000年よりスタートした「Unlimited」は、その名の通り作品のサイズや規模に制限のない部門で、キュレーターによって選び抜かれた最注目アーティスト(古参から新鋭まで)によって、巨大な彫刻やインスタレーションを中心とする作品が展示されます。個人的に印象に残った今年の作家を挙げると、エイヤ=リーサ・アハティラ、アイ・ウェイウェイ、カール・アンドレ、カデル・アッティア、リジア・クラーク、マーティン・クリードパフォーマーが走る作品を展示)、トーマス・デマンド(東京都現代美術館でも展示された「Pacific Sun」を展示)、ウィリー・ドハーティ、セアスターゲイツ、シムリン・ギル、アントニー・ゴームリー、ロニ・ホーン、ジョナサン・ホロヴィッツ、ピエール・ユイグ、アルフレッド・ジャー、ヴォルフガング・ライプ、ミッシェル・マジュリス、マリオ・メルツ、オスカー・ムリロ、アマリア・ピカ、ワリッド・ラード、トーマス・シュッテ、ダヤニータ・シン、ジョン・ステザカー、ジェシカ・ストックホルダー、オスカー・トゥアゾン……といったところでしょうか。第一線で活躍する面々が顔を揃えています。そして日本人では、塩田千春さん、原口典之さん、関根伸夫さんの作品が展示されていました。


「Statement」は、若手の新進作家が比較的小ぶりなギャラリーブースで個展形式で作品を発表する部門です。今回も日本からGallery SIDE 2が出展し、ピーター・マクドナルドの作品を紹介していました。今年は去年に比べて個人的に気になるギャラリーや作品はあまりなかったのですが(じっくり見る時間を割けなかったというのもありますが)、強いて挙げるならMeessen De Clercqのトゥ・ヴァン・トラン、Murray Guyのサージ・チェレプニンでしょうか。


「Unlimited」のVIPオープニングから一夜明けて、翌6月11日(火)には、「Art Basel」のメイン部門「Galleries」の本当の初日、一般のオープニングに先立ってVIPの中のVIPだけが入場できる「First Choice」(午前入場開始)・「Preview」(午後入場開始)が開催されました。世界中から選び抜かれたトップ・オブ・トップの出展ギャラリーにとって、そしてお気に入りの作品を誰よりも早く見つけて購入しようと駆けつけた世界中のコレクターの方々にとっては、最も重要な勝負の日です。当日の朝、「Galleries」部門が開催されるメッセバーゼルのメイン会場には、たくさんの人々が詰めかけていました。みなさんギラギラした感じはあまりなくて、とても上品。そして、知的でコンサバな感じです。


「Galleries」に出展している日本のギャラリーはというと、スカイ・ザ・バスハウス、シュウゴアーツ、ギャラリー小柳、タカ・イシイギャラリー、小山登美夫ギャラリーと例年通りの5軒。しかし今年は、メイン会場の一部で展示される「Feature」部門にタケニナガワが出展し、「具体」の初期メンバーであるベテランアーティスト、山崎つる子さんの作品を個展形式で紹介していました。


メイン会場の2階部分(HALL 2.1)はコンテンポラリーアートを扱うギャラリーのブースが軒を連ねます。各ギャラリーともに工夫を凝らしたブース作りをして、ギャラリー独自のカラーを出し、リプリゼントしているアーティストの作品が最も映えるように最良のプレゼンテーションを目指しています。ニューヨーク、ロンドン、ベルリン、パリなどのいくつかの大手ギャラリーはブースの大きさも通常の2倍だったりと、余裕のある空間に著名作家の大きめの作品を掛け、彫刻作品やインスタレーションのピースなどを上手く配して、壁の建て方に変化をつけるなど、空間に緩急をつけることで顧客をブースの奥へ奥へと上手く誘導して作品を見てもらおうとしています。


さまざまな現役作家の最新の作品を間近でつぶさに観賞できる、そしてもしそれが欲しいと思ったのならすぐに手に入れることもできるのがアートフェアの最大の愉しみですが、それに加えて、各ギャラリーのブース作りや出展作品のラインアップによる狙いや戦略などを読み解くこともアートフェアをより楽しむ方法だと思います。作家にとっての最大の勝負所がギャラリーでの個展や美術館での展示であるのに対して、ギャラリストにとっての最大の勝負所がアートフェアなのですから。個展形式やグロスでたくさん展示して見せる場合以外は、作品は完全にアーティストの手を離れています。ということで、ギャラリストやディレクターの手腕を確かめたり、その思考を読む、といった目線で見てみることも一つのアート観賞法です。ぜひ今度から試してみてください。


作品をよりよく見せてその価値と内容を最大限伝えるためのプレゼンテーションが目指されているのが、メイン会場2階だとすると、その対極にあるのがメイン会場1階(HALL 2.0)のモダンアートを扱うセカンダリー・ギャラリーのブースです。照明の色は黄色くなって照度は落ち、フカフカの絨毯が敷かれていたりしますが、壁一面にギュウギュウに作品が詰め込まれていたりとか、壁自体が塗られていたりクロス張りでややデコラティブだったりとか、作品のキャプションが大仰だったりとか、コンテンポラリーアートのギャラリーとはまったく異なる考え方と方法論によって展示されています。そうした違いも逆に「Art Basel」の見所の一つと言えるかもしれません。


メイン会場1階(HALL 2.0)のその他のブースはというと、Gagosian、Hauser & Wirth、Pace、White Cube、David Zwirner、Marian Goodman、Metro Pictures、Konrad Fischer等々といった超大手&老舗ギャラリーが軒を連ね、広々とした空間に超有名作家の作品を展示しています。たまたまなのか、今年はいくつかのギャラリーで作品がどんどん売れていく瞬間に遭遇して、頻繁に展示替えが行われていました。これはこのアートフェアに出展しているすべてのギャラリーに言えることですが、コレクターの方が購入した作品を持ち帰ったり、すぐにシッピングの手配をする場合、その作品は撤去されて、ストックされていた別の作品に交換したり、ブース全体のバランスを考えて配置換えをしたりするのが普通です。作品が販売された場合ではなくても、一日の始まりや終わりにフェアの空気や状況に合わせて柔軟に展示替えを行うこともあります。「Art Basel」は出展ギャラリー数も作品数もべらぼうで、ひと通り見るのに最低でも2〜3日は掛かってしまうくらいですが、こうした展示替えもあるので、“全部見る”というのは原理的に不可能に近いアートフェアです。


さて、今年の「Art Basel」全体を概観しての個人的な印象ですが、立体・平面に限らずオプティカルな効果(反射、歪曲、錯視、モアレ、断片化、色彩変化……)を利用した作品が比較的多かったように思います。日本のギャラリーで言えば、スカイ・ザ・バスハウスのブースでは、まさにそうしたタイプの作品を上手く組み合わせた展示が行われていました(アニッシュ・カプーアの作品はスカイのブースに限らず、今回の「Art Basel」でも例年通りたくさんのギャラリーから出展)。その他に目立った傾向としては、コンセプチュアルなモノクローム写真作品です。自分が写真を専門とすることもあって、写真作品は注意深く見ていきましたが、かなり多くのブースでそうした傾向のものが展示されていました。モノクローム写真の使われ方のちょっと前の傾向としては、ドキュメンタリーフォームの援用ということもあったりしたのだと思いますが、1Fレストラン近くの写真ギャラリー群(セカンダリー含む)を除くと、伝統的なモノクロ写真作品はロバート・メイプルソープ森山大道さんくらいしかなかったかもしれません。


そして、最後にモノクロームということの関連で言えば、日本のギャラリー関係者の間でも評判だったTeam Galleryの展示が挙げられると思います。ブース全体のイメージを決めていたのは、Pierre Bismuthの作品とそこから壁にはみ出すアブストラクトなドローイングで、即興的に描かれた線が荒々しく空間を支配していました。そのPierre Bismuthに呼応するようなかたちで、Santiago Sierra、Ryan McGinley、Cory Arcangel、Sam Samoreら10人のアーティストの作品が配され、すべてがモノクロームのピースで統一されているといった状態でした(もちろんスタッフ用の椅子やテーブルなども全部モノクロームというこだわりようです)。展示替えも毎日行っていたようで、最終的にどうなったのかが気になるブースでした。


アート系の各種海外メディアや日本のART iTなどによれば、今年の「Art Basel」は作品の売れ行きも好調で、その作品も筋の良いコレクターの方々や美術館にコレクションされていった模様。来場者は7万人を記録したとのことです。こちらで日本のギャラリー関係の方々から伺った話とも一致する話で、今回は内容・結果ともに充実したものだったようです。


また、「Art Basel」と同時期に開催された今年の「Liste」(新進気鋭のギャラリーが中心)には、日本の青山目黒が出展。ベネチアビエンナーレの日本館特別表彰でも大きく注目を集めた田中功起さんの作品が個展形式で紹介されていました。「Liste」の審査に日本のギャラリーが通過すること自体、おそらく久しぶりのことです。私が会場に伺ったときも、ギャラリストの青山さんが来場者から作品について質問攻めにあっていました。


2013年のバーゼル・アートフェアウィークは、日本のアートが世界のアートシーンにいつもよりもその存在感を強くアピールできた年だった、と言えるかもしれませんね。来年以降こうした流れがどうなっていくのか、一人の作家としても一アートファンとしても、今後の動きに注目していきたいと思っています。







※いずれも初出は アートマガジンVOID chicken [まぐまぐ!] http://archive.mag2.com/0000164509/index.html です。