フォン・ユクスキュル。それからダーシー・トムソン。
若き日のぼくが聞き耳を立てたアーティストたち、たとえば杉浦康平、磯崎新、河原温、ナム・ジュン・パイク、奈良原一高、川田喜久治、武満徹、大辻清司、北代省三‥‥たちが、この二人のことをしばしば口にしていた。「やっぱりユクスキュルの環境世界という見方が必要なんだよ。ダーシー・トムソンの生物から見たデザインだよね」。
当時、デザイナーや写真家や作曲家は、自分が世界を切り取っているのか、世界が自分を切り取っているのか、ちゃんと考えていた。人間は自然にフィルターをかけて歪曲して再生しているのか、それとも単に自分の心象を世界だととりちがえているのか、よくよく考えていた。そのころ27歳か28歳だったぼくは、そうか、そこまで考えているものなのかと思った。
http://1000ya.isis.ne.jp/0735.html
これは知らなかったエピソード。
◇ 読み終えた本「生物のかたち」 ダーシー・トムソン(抄訳)- 漫筆 その日その日
http://luke.asablo.jp/blog/2012/07/04/6506818
◇ 書評 「生き物たちは3/4が好き」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
http://d.hatena.ne.jp/shorebird/20090616