Abstraction-Création was a loose association of artists formed in Paris in 1931 to counteract the influence of the Surrealist group led by André Breton.
Founders Theo van Doesburg, Auguste Herbin, Jean Hélion and Georges Vantongerloo started the group to foster abstract art after the trend turned to representation in the 1920s.
http://en.wikipedia.org/wiki/Abstraction-Cr%C3%A9ation
◇ アプストラクシオン・クレアシオン - 現代美術用語辞典ver.2.0
「抽象―創造」。A・エルバンを会長、G・ファントンゲルローを副会長として1931年2月15日にパリで結成。20世紀初頭のヨーロッパにおいてシュルレアリスムと双璧をなした抽象芸術運動を代表する芸術家集団。前年に結成されたM・スーポーとJ・T=ガルシアによる「セルクル・エ・カレ(円と正方形)」、およびT・V・ドゥースブルフ、J・エリオンらの「アール・コンクレ(具体美術)」から派生して生まれた集団で、グループ展を通じて抽象美術の国際的広がりを促した。禁欲的な抽象が基本的な傾向で、著名なメンバーはH・アルプ、W・カンディンスキー、L・モホイ=ナジ、P・モンドリアン、K・シュヴィッタースなど。日本からは岡本太郎が最年少メンバーとして33年頃に参加した。定期的に展覧会を開催し、年報を5冊刊行。グループとしてまとまった活動が認められるのは最後の年報が出された36年までだが、中心メンバーの活動は第二次大戦前夜の39年頃まで継続した。亡命などによる作家たちの拡散に伴って、スイス、イギリス、イタリア、スカンジナビア各国を始めとしてアメリカやブラジルにまで影響の波及が見られる。国際性もひとつの特徴で、メンバーは約400人に至ったとの説もあるが、これはほぼ名義のみの「会友」(P・ピカソやC・ブランクーシなど)を含めた数で、実際には50人前後で推移、総計およそ100人が関わったとされる。78年にドイツとフランスで回顧展が開催され、図録はこのグループを総括したほぼ唯一の資料となっている。
著者: 成相肇
◇ アプストラクシオン・クレアシオン:現代美術用語辞典 - 美術館・アート情報 artscape
1930年パリで開かれた最初の国際抽象美術展をうけて、「抽象―創造」と名付けられて結成したこのグループは、前年に結成されていた「セルクル・エ・カレ(円と正方形)」を引き継ぐものであり、創設の中心となったA.エルバン、G.ファントンヘルロー、A.グレーズらは、キュビスム、デ・ステイルの出身であった。つまりこの運動は、20世紀初頭以来パリにおいて開拓された幾何学的抽象の継承者であるといえよう。とはいえ、グループの特徴は、造形的表現よりむしろ国際的な広がりと緩やかな組織性にあり、最盛時は400人を数えたメンバーのなかには、W.カンディンスキーや、国際構成主義のN.ガボ、A.ペヴスネル、ダダのH.アルプ,また日本から岡本太郎も参加していた。年報『Abstraction-Creation』を32年からグループが解散する36年まで刊行、画廊の経営など精力的に活動を展開していた。78年にパリ市立近代美術館で回顧展が開かれている。シュルレアリスムに代表されがちな30年代のパリの美術状況において、対置する抽象美術として注目すべき運動といえよう。
[執筆者:徳山由香]