―― 槌屋さんは、「再生可能エネルギー」という用語を初めて日本に紹介したことでも知られています。
槌屋 1979年に「ソフト・エネルギー・パス」という本を翻訳(共著)したのですが、その中の「renewable energy」を最初は「自然エネルギー」と訳した。ところが「石炭や石油も自然」だという反論があるので、直訳せざるを得なかった。「あんまりいい言葉ではないな」と思いつつ、広まってしまいました。natural というのは「天然資源」「天然エネルギー」というニュアンスに近いんですね。法律の名前(電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法、いわゆる再生可能エネルギー特別措置法)になって、びっくりしましたね。