Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

メモ

◇ 哲学講義19 - プラトン(7) 美のイデアとエロス - : 古代ギリシア哲学と現代倫理学のページ(松浦明宏)

この美のイデアは、
(1)常に存在し、生成消滅せず、増大も減少もしない。
(2)ある面では美しいが他の面では醜いということがない。
(3)ある時には美しいが他の時には醜いといういうことがない。
(4)あるものとの関係では美しいが別のあるものとの関係では美しくないということがない。
(5)ある人々にとっては美しいが別のある人々にとっては醜いということがない。
(6)身体に属するいかなる部分の形をとっても現れるということがない。
(7)言論や知識の形で現れることがない。
(8)動物、大地、天空などの中にあるものとして現れることがない。
(9)それ自身だけで、それ自身とともに、単一な形相を持つものとして、永遠にある。


と言われています(『饗宴』(210e以下))。

http://matsuura05.exblog.jp/298560/


デュシャンの「泉」は芸術作品なのか(京都産業大学文化学部 国際文化学科 中奥久美) - 河野勝彦のページ(Kono Katsuhiko's Page)

プラトンの「美」
 「生物の内に、または地上や天上に、またはその他の物の―内に在るものとしてでもなく、むしろ全然独立自存しつつ永久に独特無二の姿を保てる美そのものとして彼の前に現れるでありましょう (中略)それはすなわち地上の個々の美しきものから出発して、かの最高美を目指して絶えずいよいよ高く昇りに行くこと、ちょうど梯子の階段を登るようにし、一つの美しき肉体から二つのへ、二つのからあらゆる美しき肉体へ、美しき肉体から美しき職業活動へ、次には美しき職業活動から美しき学問へと進み、さらにそれらの学問から出発してついには かの美そのものの学問に到達して、結局美の本質を認識するまでになることを意味する」(『饗宴』久保勉訳、岩波書店)より

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