Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

Christian Morgenstern - Miyauchis Wunderkammer

Christian Morgenstern(クリスティアン・モルゲンシュテルン)は、1871年に生まれ1914年に亡くなったドイツの詩人です。ちなみに1871年普仏戦争終結した年、1914年は第一次大戦が始まった年です。

モルゲンシュテルンはいわゆる「真面目」な詩も多数書きましたが、代表作はやはり諧謔(ユーモア)詩集の"Galgenlieder"(『絞首台の歌』)でしょう。

以下に彼の諧謔詩の魅力をキーワードで示し、それに対応する(と私が思う)作品名を挙げてみました。下線がついているものは拙訳でお読みいただけます。翻訳ではモルゲンシュテルンの巧みな韻の面白さが伝わらないのが残念ですが、無邪気なようでいて不気味、かつ謙虚でもある Galgenlieder の世界を、ぜひ一度のぞいてみてください。

http://www.hmt.u-toyama.ac.jp/Deutsch/miyauchi/morgenstern.html


◇ モルゲンシュテルン没後百周年に寄せて(N. Miyauchi)[J] - Japanische Gesellschaft für Germanistik

2014年の今年、クリスティアン・モルゲンシュテルンの没後百周年を迎えた。詩集『絞首台の歌』(Galgenlieder)で知られるこのドイツの詩人は、普仏戦争終結した1871年に生まれ、第一次世界大戦が始まる年の3月に亡くなった。
いわゆる「真面目な」詩もたくさん書いたけれども、モルゲンシュテルンといえばやはり、『絞首台の歌』に代表される、愉快な言葉の響きと楽しい言葉遊びに満ちた諧謔詩であろう。一世紀を経た今なお、ドイツ人ならその一つや二つを暗唱できるといわれるほど愛され続けている。

モルゲンシュテルンの詩の魅力はドイツ語そのものと大きく関わっているので、翻訳では伝わりにくい。そのため日本では、彼の名は一般に知られているとは言い難い。しかし昨今、モルゲンシュテルンの『絞首台の歌』的な世界とのつながりを感じさせるものを、我が国でも目にする機会が増えたような気がする。そこで没後百周年にかこつけて、21世紀の日本で『絞首台の歌』を読む意義を唱えてみたい。

その前に、まずは『絞首台の歌』の成立の発端から話を始めよう。

1895年、モルゲンシュテルンは七人の友人と連れ立って、ポツダム近郊のヴェルダーにある、当時ガルゲンベルク(絞首台山)と呼ばれていた丘に遠足に出かけた。そこで彼らはその地名にちなんだ結社を作ることを思いつき、参加者は絞首台兄弟(Galgenbrüder)と称するようになった。互いにRabenaas、Schuhu、Veitstanzなどという変名で呼び合い、居酒屋で怪しげな儀式を執り行った。こんな若者たちの悪ふざけの場から『絞首台の歌』の一連の詩は始まった。次に示すのが、その名も「絞首台山」(Galgenberg)という詩である。

http://www.jgg.jp/modules/kolumne/details.php?bid=100


◇ モルゲンシュテルン - シュタイナー研究室
http://www.bekkoame.ne.jp/~topos/steiner/note/S-note71-/S-note101.html


クリスティアン・モルゲンシュテルン - Wikipedia

クリスティアン・モルゲンシュテルン(Christian Morgenstern、1871年5月6日 - 1914年3月31日)は、ドイツの詩人、著作家ミュンヘンの画家の家系に生まれる。1894年ころより文筆業をはじめ、しばらくベルリンでジャーナリストとして活動していたが、その後結核の療養の目的でドイツ各地、スイス、イタリアを旅行して回った。特にイギリスのナンセンス文学の影響を受けた滑稽詩によって知られている。代表作に「絞首台の歌」など。また鼻で歩行する奇妙な生物を書いた「ナゾベーム」はハラルト・シュテュンプケ鼻行類』に着想を与えている。ショーペンハウアーニーチェ、仏教などに親しみ、後にはシュタイナーと交流をもち彼の神智学の影響も受けた。療養の努力もむなしく、持病の結核によりメラーノで死去している。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%B3