Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

町田市立国際版画美術館 − www.netarts.org / machida city museum of graphic arts / archives/archives_index.html

http://www.netarts.org/jpn/archives/archives_index_j.html


◇ 町田市立国際版画美術館 − www.netarts.org / about_j.html

『アート・オン・ザ・ネット』展から、プロジェクト"netarts.org"へ。

 町田市立国際版画美術館が1995年に開始したインターネット・アートのプロジェクト、『アート・オン・ザ・ネット展』は、インターネットのアーティスティックな表現スペースとしての可能性を探る試みとして、今日までの14年間、毎年異なったテーマのもとで展覧会を開催してきました。その間、40以上の国や地域から800展を越える応募を受け、インターネット上で展示された作品だけでも35カ国/地域からの346点にのぼります。また、年間100カ国以上の国々からの訪問者の方々をサーバへお迎えしています。その10周年を記念して2004年に準備が始められたものが、新しいプロジェクト『ネットアーツ・オルグ』です。

 2008年度は、審査の結果、日本のアーティスト、片山義幸氏の作品、「chonch」が大賞に選ばれました。受賞作や優秀作、国内外の審査員の選評も、ここwww.netarts.org でご覧になれます。

 このプロジェクト『ネットアーツ・オルグ』は、21世紀における新しい「アート」や「美術館」の在り方を考える試みでもあります。鑑賞するだけの展覧会から、誰もが参加することが可能で、多くの人たちとのコミュニケーションのうちに新しいアートが産み出されるスペースへ−−−『アート・オン・ザ・ネット』展と『netarts.org』の歴史は、そのような前進の歴史でもあります。

http://www.netarts.org/jpn/about_j.html


◇ project "netarts.org" by machida city museum of graphic arts / web museum

■『アート・オン・ザ・ネット展』から『プロジェクト netarts.org 』へ

 町田市立国際版画美術館は1995年から、インターネットのアーティスティックな表現のためのスペースとしての可能性を探る試み、『アート・オン・ザ・ネット展』を開催してきました。その開始から今日まで間、このプロジェクトは毎年、様々なテーマのもとでインターネット・アートの展覧会を企画し、多くの国々のアーティストの参加を得て活動を続けてきました。それらの展覧会で浮き彫りとなったことは、ある時代における情報を伝達する技術、社会情勢、そしてそれまでのアートの概念という三つの要素が激しく交差した地点にこそ、その時代を代表するアートが誕生する−−−ということであったように思います。2004年の夏、町田市立国際版画美術館は『アート・オン・ザ・ネット展』の10周年を記念し、新しい企画、『プロジェクト netarts.org』を開始しました。

 今年のテーマは、「わたしと遊んで/ Play with me」です。

 家から出て、わたしと遊ばない?

 玄関のベルが鳴って、そんなふうに誘われる。近所の友達は学校を終え、幸い宿題も終わっていて。幼い頃へのノスタルジア。それは、インターネットがまだない時代。では、今はどうだろう? お友達になってよ! でも、どうやって遊ぶの? 「Wii(ウィー)」の時代、何が遊びなのだろう? 物質的なテクノロジーの容赦ない選別を経た後でも、遊びは単に、その形を変えただけなのだろうか? 戦争技術という、自分の360度を見渡すことができる視覚的な時代においては、創造力への精神的な欲求などあり得るのだろうか? 鳥たちはさえずり、遊んでいるかのようにチイチイ鳴くけれど、それは単に、縄張りを主張しているだけなのではないか?

 今年のテーマは、砂場で穴掘りをしたことを思い出させるような、ネットワークの一局面を明らかにするためのものです − 生きるという行為における純粋な悦びのための。遊びは、時には孤独なものですが、しかし、一つの社会的な活動としての他の人たちとのコラボレーションにおいては、どのようなゲームであっても、共に生きることの興味深い手段となることでしょう。わたしと遊んでくれる?

http://www.netarts.org/jpn/webmuseum_j.html