「1980年にロンドンでラッセル・ミルズの絵を買ったの。彼の個展会場だった。
11万ぐらいだったんだけど、悩みに悩んで。だけどものすごい、いい経験だった
ね、身銭を切るってのは。だって自分は人にそういうことさせてるんだから。こ
んなにドキドキして大変なことなのかと思ったね。お金ができてからじゃなくて、
若くて金がない時期に絵を買うっていうのが大事だよ。」
「世の中でこれがいくらの価値があるとかっていうのは、当然興味ない。
自分の感性を揺さぶられたってことの、印を置いておきたかったのね。
そのときの気持ちを忘れたくなかった。」
(大竹伸朗)
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