Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

↑の追加メモ

◇ プライバシー幻想ふたたび - 池田信夫 blog

まず海外まで紹介された樋口理氏の文化論はナンセンスである。私的な空間についての自衛意識は、欧米人のほうがずっと強い。日本の少年がハロウィーンで庭に入り込んで射殺された事件を覚えている人も多いだろう。「他人に自宅を撮られるのは気持ち悪い」というのは東洋も西洋もなく、現に欧米で訴訟が起こっている。

「地図データとリンクされるのがプライバシー侵害だ」という批判も、以前の騒動のとき、地図データベースについて出てきた話だ。おかげで田園調布などの住宅地図は、空白だらけで使い物にならない(個人情報保護法で世帯主の氏名は個人情報に含まれるので、これは助からない)。ストリートビューもopt outにしているようなので、穴だらけで使い物にならなくなるおそれが強い。

根本的な点は、プライバシーは法的に保護さるべき人権ではない、ということだ。これは普遍的な権利ではなく、1890年にWarren-Brendeisの論文で「有名人が私生活を撮影されない権利」として提唱された特殊な概念にすぎない。プライバシーを人権とするかどうかについては、1980年代に論争があったが、これは表現の自由を侵害する権利なので実定法で保護するのは好ましくない、というのが世界の通説だ。日本の法律も「プライバシー」という言葉は避けている。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/17d245d42e0ce0474c3dfaee5cdbb580


◇ 第4回:インターネットを非合法化する個人情報保護法 上席研究員 池田信夫 - RIETI ポリシーディスカッション
http://www.rieti.go.jp/jp/special/policy_discussion/04.html
“この文章は週刊ダイヤモンド(2002.10/19特大号)より転載されたものです。”とのこと。


◇ 個人情報はだれのものか 池田 信夫(上席研究員) 2003年03月 - RIETI
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/summary/03030009.html


◇ プライバシーを巡る論考 - 雑種路線でいこう
http://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20080810/gsv


◇ 米国防総省Google関係者の基地周辺への接近を禁止する通達 - Technobahn
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200803071254