Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

Googleが選ぶ20世紀の名著100選(文系学術書)

◇ 07年9月9日 哲学のおと『Googleが選ぶ20世紀の名著100選』 - 榊原英輔の哲学あれこれ

Google Scholarは、学術論文や学術書の被引用数を表示することができる。そこでこの仕組みを用いて、20世紀(1901年〜2000年)に出版された文系の学術書の中で、どの本が多く引用されているかを100位まで調べてみた。以下にはその結果を掲載する。

 巨大な対象の全貌を見通すには、対象から距離を取らなければならない。21世紀になってからの7年という期間は、20世紀という巨大な対象の全貌が姿を現すのに十分な時間であったかどうかは分からないが、20世紀にはどのような著作が出版されたのかを纏めてみようと私が思い立ったのは、著作の被引用数、すなわち任意の著作が他の著作にどれだけ引用されているかが、Google Scholarを用いて調べられることが分かったからである。この小論の目的は、被引用数という指標を用いて、20世紀の文系学術書のランキングを作ることである。以下には、「文系学術書」という限定が必要であった理由を記そう。

 上述したように、被引用数に基づいたランキングには様々なバイアスが入り込んでいるので、順位にはたいした意味はないと私は考えている。しかし他方で、私は、100冊のリストに上がった著作の大半は、実際に後世に受け継がれるべき20世紀の名著であると信じている。このリストが、新たな著作や著者との出会いのきっかけになってくれれば幸いである。

http://arekore.nobody.jp/bestbooks.html
ウルリッヒ・ベック『危険社会』が英語扱いになっています。


◇ Ulrich Beck: Risikogesellschaft - Auf dem Weg in eine andere Moderne
http://www.amazon.co.jp/Risikogesellschaft-Auf-eine-andere-Moderne/dp/3518113658