Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

「見よ! 優雅な愚行の連続。これを豊かと言わずに、何と言おう?」(中原昌也)

サウンドアート音楽の向こう側、耳と目の間 - FILM ART | フィルムアート社

アラン・リクト 著/ジム・オルーク まえがき/荏開津広、西原尚 訳/木幡和枝 監訳/四六判変形/352頁/2,500円+税/ISBN 978-4-8459-0942-1
4月23日発売!
サウンドアートの歴史とその発展、新たな展望を示す、NYの気鋭の音楽家、アラン・リクトによる新しいサウンドアート研究の決定版、待望の日本語訳!

NYアンダーグラウンドの熱気の中で過ごした、音楽家でありミニマル・ミュージック研究家でありジャーナリストとしての顔を持つアラン・リクトが、アカデミックなカテゴリーから脱し、現場で得た「音」をめぐる「アート」のさまざまな事象を縦横無尽に書き尽くした、これまでにないサウンドアートの地図作成の試みです!

「本書を読んだあと、音に目を向けたあなたは、それが音なのかアートなのかを自問することになるだろう。そしてまたもやスタート地点に立つことになる。」 ジム・オルーク(まえがきより)

ジョン・ケージからデストロイ・オール・モンスターズまで
  ルイジ・ルッソロから池田亮司まで


美術館を脱し、野外、自然、環境へ。あるいは、アカデミックを脱し、ロック、ポップ、クラブ・カルチャー、デジタル・マテリアリズムへ。人間がもつ根源的な音への欲望を探る、新しいサウンドアートの地図。

  第二次世界大戦後の欧米を主とした音と美術の動向をカヴァーしている本書は当然のことに、社会構造や経済構造の大きな変化を如実に反映している。表現の中身はもちろん、システムや流行のあり方といおうか、波(ウェイヴ)や気運の変遷である。ここには高尚な芸術より以上に、ロック、パンク、アニメ、映画、ファッション、政治、戦争、多文化主義などの相互影響関係が描かれている。言ってみれば、現代社会の人間の生活のハイもロウも、清濁あわせて流れ込んでいる。既成の音楽や美術のヒエラルキーから脱却あるいは遁走して、一人一人の生活者の何らかの側面に直結する親和性をサウンドアートはもっているのではないだろうか。
──木幡和枝(監訳者あとがきより)


【本書で言及される主要なアーティスト】
ジョン・ケージブライアン・イーノ/ヘルマン・ニッチュ/マイケル・スノウ/ロルフ・ユリウス/フィル・ニブロック/シャルルマーニュ・パレスタイン/クリスチャン・マークレイ/デストロイ・オール・モンスターズソニック・ユース/サーストン・ムーア/カールステン・ニコライ/池田亮司/リチャード・シャルティエ/メイヨ・トンプソン/ブラック・ダイス/ライトニング・ボルト/メルツバウルイジ・ルッソロ/クルト・シュヴィッタースローリー・アンダーソン/マックス・ニューハウス/マリアンヌ・エメシェール/ラ・モンテ・ヤング/トニー・コンラッドモートン・フェルドマンヤニス・クセナキスカールハインツ・シュトックハウゼンヨーゼフ・ボイスナム・ジュン・パイク小杉武久/デイヴィッド・チュードア/刀根康尚/テリー・ライリー/ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/ウォルター・デ・マリア/グレン・ブランカ/ジャン = ミシェル・バスキアマーク・ロスコ/デニス・オッペンハイム/クレス・オルデンバーグ/ビル・ヴィオラスティーヴ・ライヒ/リース・チャタム/マルセル・デュシャンブルース・ナウマン/R・マリー・シェーファーロバート・ラウシェンバーグ……ほか

http://www.filmart.co.jp/cat138/post_136.php
積ん読がたまっているので、まだ買ってません。
ゆえに未読です。いずれ。