Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

西沢立衛 社会、ランドスケープ、時代が生み出す建物 - ART iT アートイット

RN 参照していません。メタボリズムを参考にしたり、引用したことは一度もないし、今後もないと思います。
これは僕の誤解かもしれませんが、トウキョウ・メタボライジングという北山さんの理論は、60年代のメタボリズムとは直接の関係はあまりないのではないかとも思います。北山さんが言おうとしていることは、東京がどうやって作られていくかという理論で、そういう現代都市東京と現代建築との関係です。東京という都市は、マスタープランニングがないまま、民間パワーで作られてきたところがあって、つまり、ここの土地の山田さんとこっちの土地の田中さんが全然別のことを考えていて、違うものを作って、それがどんどん続いて、都市になっていくという、驚きの生成原理です。みんな勝手にばらばらにやっちゃっていいというものです。これは都市の歴史上かつてなかった生成原理だと思うのです。東京では他にもすごいことがいろいろ起きていますが、北山さんはそういうこと全般について、トウキョウ・メタボライジングと言っていると思うんです。王様も、都市計画家もいないのに、街全体が成長・変化してきたという歴史的事実についてのモデルです。従って、いわゆるメタボリズムグループの活動とは直接関係していないと思うのです。むしろ、逆ではないかとすら思います。

ART iT しかし、北山さんはメタボライジングシティという彼のアイディアを説明するために、日本館のステイトメントの最初の部分でメタボリストについて言及していますよね。

RN おそらく、北山さんが言いたいことというのは、60年代のメタボリズムグループが建築モデルでやろうとしたことは、実際には実現されなかった。実例としては、ひとつの街の中で建築1件か2件程度しか実現されなかったけれども、しかし都市レベルではものすごい規模で起きた、ということだと思います。でも僕の考えでは、そもそもメタボリズムグループというものは、あまり日本的でない運動で、日本の歴史の中ではむしろ珍しいものだったと思います。

http://www.art-it.asia/u/admin_ed_feature/TJBF5CwkQDmbeoL06X41


>>>発信する横浜国大 西沢立衛 助教授インタヴュー - ynu vol.9
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20090627#p7
残念ながらインタビューは消去されてしまっています。


>>>西沢立衛《ガラス / 透明性 を巡る思考》 - 阪根タイガース
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20081224#p9


>>>西沢立衛建築設計事務所 Office of Ryue Nishizawa
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080421#p4