Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

R.マリー・シェーファー『世界の調律―サウンドスケープとはなにか』

これまで一般に音が問題にされるとき、それは「音楽」として取り上げられるか、あるいは「騒音」として取り上げられるかのどちらかであった。その場合、「音楽」も「騒音」もあらかじめ価値付けられている「音」である。たとえば、「私たちに安らぎを与えてくれる美しい音楽」、あるいは「私たちを悩ますやかましい騒音」というように。しかし、私たちの音の世界はそれらの枠組みよりも遥かにダイナミックである。本書の著者は、そうした従来の「音楽」や「騒音」によってはとらえることのできないさまざまな音をすくいあげる包括的な枠組みとして〈サウンドスケープ〉という考えかたを提示している。

http://www.amazon.co.jp/dp/458274401X(テオリア叢書)
http://www.amazon.co.jp/dp/4582765750平凡社ライブラリー

第1部 最初のサウンドスケープ(自然のサウンドスケープ
生命の音
田舎のサウンドスケープ
町から都市へ)
第2部 産業革命後のサウンドスケープ産業革命
電気革命
音楽、サウンドスケープ、変容する知覚)
第3部 分析(表記
分類 ほか)
第4部 サウンドスケープ・デザインに向かって(聴く
音響共同体 ほか)
エピローグ 音楽をこえて

http://books.yahoo.co.jp/book_detail/AAR15144/


◇ 『世界の調律 サウンドスケープとはなにか』 R.マリー・シェーファー/鳥越けい子ほか訳 (平凡社ライブラリー) - 不二草紙 本日のおススメ
http://fuji-san.txt-nifty.com/osusume/2007/07/r_9ba2.html