先日のヨコトリでの記者会見でのステイトメントを載せておきます。ストレートすぎて恥ずかしいけど、時にはそういう態度も必要かなとも。
1)今回のヨコハマトリエンナーレはいままでのものとはずいぶん、違うように思います。特に以前と大きく違うのは、日本人のアーティストが多いということです。僕の友人である冨井くん、ぼくの妻の友人である薄久保さん。尊敬する先輩アーティストの島袋さん。そして杉本さんやオノヨーコさんまで。
2)たくさんの日本人アーティストが参加しています。複数のジェネレーションが多様に絡み合う、少し違った見え方のする日本の現代美術がここにはあります。
3)ここに含まれる日本人のアーティストの多くは、このぼくも含めてけっしてメジャーではありません。でもぼくたちは、それぞれの場所で、自らの活動を信じてつづけてきた粘り強い個人の集まりです。ぼくらは支配的な意見におもねるのではなく、別の意見、別の態度を持ちつづけてきました。
4)震災と原発事故のあとで・政府や大企業の信頼が消えてしまったあとで、これは大きな意味をもってくるのではないでしょうか。なぜならぼくたちには、ひとりひとりが別の意見を持ち、しっかりと地に足をつけて立ち上がることが必要だからです。
5)闇雲に先を急ぎすぎた日本も、流行と展開の速さに疲れ果てたの日本の現代美術も、ここで一度立ち止まり、自らの立つその場所をもう一度見つめなおすべきです。これからは「速さ」ではなく、「深さ」が重要になるでしょう。
6)足早に通り過ぎるのではなく、深い井戸を掘るように考えることがもっとも必要になるでしょう。
7)そしてこのヨコトリにはそうした態度へのヒントがたくさん転がっていると思います。なぜならアーティストはいつも虐げられ、認めらず、途方に暮れています。それでもめげずにつづけられた数少ない作り手達がここにはたくさんあつまっています。そこにぼくは希望を感じます。(終)
-
-
- -
-
でもあれってFGTが下敷きだから、どんな展覧会よりもコンテクストが強いはず。だからuntitledであって、untitledではない。 RT @azusa_hashimoto: 第12回イスタンブールビエンナーレのタイトルがUntitledって、ええんかそれで
@kktnk その意味ではuntitledは、FGTという個人を、それもアーティストをベースに据える意欲的な企画方法だと思います。どこまで成功するかわかりませんが、最近のビエンナーレの中では一番見てみたいものです。 http://bit.ly/rbGMlW