Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

1月26日のレクチャーの内容のお知らせ - 写真実験室2013

写真実験室2013


レクチャー:「実験工房」というヒント 〜写真/影像表現のための試論


第一部 実験工房の1950年代
北代省三山口勝弘福島秀子、駒井哲郎(造形)、今井直次(照明)、大辻清司(写真)、武満徹、鈴木博義、湯浅譲二、福島和夫、佐藤慶次郎(作曲)、秋山邦晴(詩・批評)らがつどったインターメディアの創造集団「実験工房」(命名は瀧口修造)。その1950年代における活動は、近年さまざまな展覧会やコンサート企画で採り上げられ、再検証の気運が高まりを見せている。いま、なぜ実験工房なのか?
彼らの試みをたどり、そこに含まれる現在形の輝き、未完の可能性について考える第一部では、以下の論点を足がかりとしていく。
(1)模型的思考:バレエ「生きる悦び」を起点として
(2)都市と自然:実験工房メンバーが分かち持ついくつかのモチーフ
(3)リレー式集団創造:アサヒグラフ連載「APN」再考
(4)映像と音のあいだ、ずれ:オートスライド作品について
(5)実験映画「キネカリグラフ」はいかなる過程を踏み、音/呼吸を獲得したか
(6)大辻清司撮影「バレエ実験劇場」「月に憑かれたピエロ」ドキュメントへの傍注
(7)宮川淳アンフォルメル以後」のパースペクティヴに「実験工房」を重ねてみると


第二部 ポスト実験工房(1960−70年代)をめぐる考察
若い実験工房の試みに播かれた種子は、グループ名を掲げての活動を終える1950年代末以降、各メンバーによって、それぞれの方向付けで多様な発展形態を見せていく。ポスト実験工房の時代、新しい社会やテクノロジーの変容の波をかぶりながら、彼らの集団創造の夢はどのような光景を生んでいくのか?
第二部では、1959年の美術手帖に連載された山口勝弘・大辻清司「新技法読本」が打ち出そうとした「影像」概念(影像をめぐる新しい詩学)に注目するところから考察をスタートし、次にあげる論点を採り上げていく。
(1)山口勝弘の「影像」と瀧口修造の「影像」:比較考察
(2)エレクトロニクス:北代省三のサイエンスフル・アート
(3)「クロストーク/インターメディア」と「大阪万博」をめぐって
(4)山口勝弘「感覚空間都市へ」(1971年)というマニフェストの重要性
(5)映像と音のあいだ、ずれ:映画「上原2丁目」について
(6)DIY(Do it yourself.)の視点:メンバーによる1960-70年代の著述
(7)実験工房作品における黙示録的モチーフとたそがれ時の探究


※上記トピックをレクチャーの中で論じていきますが、順序は必ずしもこのとおりにはならないので、あらかじめお含みおきください。

http://jikken2013.seesaa.net/article/311389062.html


◇ レクチャーの予約受付 - 写真実験室2013

1月26日(土)のレクチャー「実験工房」というヒント の
予約を開始しました。(定員30名)
参加希望の方はメールアドレス jikken2013@gmail.com 宛に
レクチャー予約 と題して 参加者の氏名、人数
第一部のみ(500円) / 第二部のみ(500円) / 両方参加(1000円)
をお知らせください。料金は当日払いです。

http://jikken2013.seesaa.net/article/312283637.html