Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

ネゲントロピー - Wikipedia

エントロピーとの対照性
エントロピーは、熱力学や統計力学における「乱雑さ」の度合いを表す物理量のこと。等温可逆的な変化で、ある物質系が熱量を吸収したとき、エントロピーの増加は吸収熱量を温度で割った値に等しい。熱の出入りがない系では、熱力学の第二法則により、内部変化はつねにエントロピーが増大する方向に起こる。もし生命が系として孤立しているとすると、エントロピーは限りなく増大し(たとえば老化現象)、反対にエントロピーが下がること、つまり生命のシステムが秩序化されていくこと(若返ること)は、不可能である。生命は環境に対して開かれており、呼吸などの代謝を通して環境にエントロピーを排出することで、その補償により自己の低エントロピーを保つことができる。このような作用がネゲントロピーである。これによって生命は自己組織化され散逸構造を維持することが可能となる。ネゲントロピー単体の存在は否定されたが、非平衡系の学問の発展に寄与した。


歴史
1943年にエルヴィン・シュレーディンガーが著書「What is Life?」で negative entropy という言葉によりその概念を提唱した[1]。その後、レオン・ブリュアン (Léon Brillouin) により短縮語 negentropy という表現が用いられ、定着した。
エントロピーは日常生活から宇宙にいたるまで考察され、ネゲントロピー理論もまた多分野に渡って考察されている。


脚注
^ ただし、シュレーディンガー「生命とは何か」の第6章への註には、「ついでに一言すれば、後者(負エントロピー)は私の発見ではなくて、ボルツマンがはじめて論じたところとたまたまそっくり同じものです」との記述がある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%94%E3%83%BC


散逸構造 - Wikipedia

散逸構造(さんいつこうぞう、dissipative structure)とは、平衡状態でない開放系構造。すなわちエネルギーが散逸していく流れの中に自己組織化によって生まれる、定常的な構造である。イリヤ・プリゴジンが提唱し、ノーベル賞を受賞した。定常開放系、非平衡開放系とも言う。
散逸構造は、岩石のようにそれ自体で安定した自らの構造を保っているような構造とは異なり、例えば潮が流れ込むことによって生じる内海の渦潮のように、一定の入力のあるときにだけその構造を維持し続けているようなものを指す。
味噌汁が冷えていくときや、太陽の表面で起こっているベナール対流の中に生成される自己組織化されたパターンを持ったベナール・セルの模様なども、散逸構造の一例である。またプラズマの中に自然に生まれる構造や、宇宙の大規模構造に見られる超空洞が連鎖したパンケーキ状の空洞のパターンも、散逸構造生成の結果である[1]。
散逸構造系は開放系であるため、エントロピーは一定範囲に保たれ、系の内部と外部の間でエネルギーのやり取りもある。生命現象は定常開放系としてシステムが理解可能であり、注目されている。
従来の熱力学は主に平衡熱力学を扱うものが中心であったが、定常熱力学が新たに注目を集めている。


社会学・経済学
また、社会学・経済学においても、新しいシステムとして研究されている。今田高俊は、散逸構造などが揺らぎを通して自己組織化することに注目している[2]。塩沢由典は、経済は均衡系(平衡系と同義の経済学用語)ではなく、散逸構造とみなすべきであると主張している[3]。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%A3%E9%80%B8%E6%A7%8B%E9%80%A0


テセウスの船 - Wikipedia

テセウスの船(テセウスのふね、英: Ship of Theseus)はパラドックスの1つであり、テセウスパラドックスとも呼ばれる。ある物体(オブジェクト)の全ての構成要素(部品)が置き換えられたとき、基本的に同じであると言えるのか、という問題である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%BB%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%88%B9


ランダウアーの原理 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A6%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86