Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

技術者の倫理と技術の倫理 −ラングドン・ウィナーを出発点として−: Nagoya Institute of Technology Repository System

タイトル : 技術者の倫理と技術の倫理 −ラングドン・ウィナーを出発点として−
別タイトル : Engineers' Ethics or Engineering Ethics? A Critical Analysis of Langdon Winner's View
著者 : 中島, 秀人
著者別名 : Nakajima, Hideto
作成日 : 2008-12-25
要約(Abstract) : 本稿では、ラングドン・ウィナーの「人工物の政治」という観点を批判的に発展させ、「技術者倫理」が「技術倫理」へとさらに展開されるべきことを論じる。古代において、プラトンアリストテレスは技術と政治を相関するものと捉えた。だが、産業革命期にこの視点は失われ、技術、そして科学技術が人間を支配する傾向が生じた。さらに、冷戦によりリニア・モデルが優勢になると、人工物は必然的な知識としての科学の成果であるという理解がなされた。しかし、1980年代以降、リニア・モデルの限界が理解され始めた。近年では、科学を担う科学者だけでなく、技術者の役割の重要性が認知されるようになった。このような変化は、作られた人工物の社会的影響だけでなく、どのような人工物を作り出すのかを倫理的に検討する条件を生み出している。

http://repo.lib.nitech.ac.jp/handle/123456789/3680


◇ ラングドン・ウィナー 「サイバーリバタリアニズム神話と共同体の展望」 - 『情報倫理学研究資料集 II』
http://www.fine.bun.kyoto-u.ac.jp/tr2/hayashi.html


◇ 1448夜『鯨と原子炉』ラングトン・ウィナー|松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1448.html


◇ 書評:鯨と原子炉 - 林真理 Web Page
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/doc/whale.htm


◇ ラングドン・ウィナー『鯨と原子炉:技術の限界を求めて』紀伊国屋書店、2000. - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録
http://d.hatena.ne.jp/kenjiito/20090403/p4


Amazon.co.jp: 鯨と原子炉―技術の限界を求めて: ラングドン ウィナー, Langdon Winner, 吉岡 斉, 若松 征男: 本

内容紹介
The questions he poses about the relationship between technical change and political power are pressing ones that can no longer be ignored, and identifying them is perhaps the most a nascent 'philosophy of technology' can expect to achieve at the present time.--David Dickson, New York Times Book Review The Whale and the Reactor is the philosopher's equivalent of superb public history. In its pages an analytically trained mind confronts some of the most pressing political issues of our day.--Ruth Schwartz Cowan, Isis

内容(「BOOK」データベースより)
原子炉に代表される暴走するテクノロジーの発展は止めようがないのか。私たちはいかなる技術的世界を創造しようというのか。著者は技術に絶対の信頼を置く「技術的夢遊病」からの脱却を求め、技術文明のあり方についてはさまざまな選択肢があることを問いかけ、その選択決定のための「技術の政治哲学」の構築をはかろうとする。といっても、著者はいわゆる自然論者の立場ではない。技術と人間の未来をめぐる二十世紀のさまざまな思想・思想家たち、運動や流行を批判的に検証し、技術を論じる際によく使われる「利害得失」「効果・効率」「自然」「リスク」などの概念に、重大な落とし穴が潜んでいることを解き明かす。


内容(「MARC」データベースより)
技術に「NO!」と言えるための哲学の構築を。技術に絶対の信頼を置く技術的夢遊病からの脱却を求め、適正技術運動や自然・リスク・価値などに関する技術論議に潜む重大な落とし穴を指摘する。

http://www.amazon.co.jp/%E9%AF%A8%E3%81%A8%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89%E2%80%95%E6%8A%80%E8%A1%93%E3%81%AE%E9%99%90%E7%95%8C%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%A6-%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%89%E3%83%B3-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%BC/dp/product-description/4314008172/