Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

Art Workers' Coalition - Google 検索

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◇ 芸術労働者連合(AWC) | 現代美術用語辞典ver.2.0

芸術労働者連合(AWC)
Art Workers' Coalition(AWC)
1969年にニューヨークで結成された美術家、批評家、キュレーターなどの美術・芸術関係者による活動団体。中心的な人物に、カール・アンドレ、ハンス・ハーケ、ルーシー・R・リパード、ダン・グレアムらがいた。彼らは「アーティスト」という呼称を避け「芸術労働者(art worker)」という市民主義的な概念を掲げ、ニューヨーク近代美術館MoMA)を中心とした美術館に対する作家の主権確保やヴェトナム反戦を主張した。芸術労働者連合(以下、AWC)の結成は、ギリシャ人美術家V・タキスがMoMAで開催された展覧会に同館所蔵の自作を無断で展示されたことに抗議し、その作品を自ら撤去したことを発端とする。この一件の後、69年の4月にAWCの初回のミーティングが開かれた。その活動は当初MoMAの体制の民主化を要求するものだったが、次第にヴェトナム反戦活動へと傾斜していく。とはいえ、MoMAの理事会には60年代後半に強い政治権力を握っていたロックフェラーの一族が名を連ねており、美術館の制度改正とヴェトナム反戦というAWCの二つの主張は、密接に関わり合うものだった。AWCは71年には収束に向かったが、併行して、美術界における人種問題やフェミニズムなど、AWCが積極的に関与しなかった問題が意識されはじめるようになった。
著者: 沢山遼

http://artscape.jp/artword/index.php/%E8%8A%B8%E8%A1%93%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85%E9%80%A3%E5%90%88%EF%BC%88AWC%EF%BC%89


◇ デモンストレーション | 現代美術用語辞典ver.2.0

デモンストレーション
Demonstoration
政治的・社会的な目的を達成するための示威行動。デモンストレーションは政治運動や社会運動にとっての主要な表現手段だが、アートと無縁であるわけではない。例えばアメリカ合衆国の場合、1980年代にはACT UPのようなエイズ・アクティヴィズムや、ゲリラ・ガールズのようなフェミニズムが盛んにデモンストレーションを繰り広げた。それらはマイノリティをめぐる表象の政治学についての異議申し立てであり、主として美術館制度を標的にしたものだった。デモンストレーションには、すぐれたデザインと具体的なデータを引用したポスターやプラカード、機関紙などが動員された。このような直接行動の起源は、おそらく69年にニューヨークで結成された芸術労働者連合(Art Workers' Coalition)にある。これはアーティストが経済的な保証や作品の展示に関する権利をみずから美術館に要求する運動だった。カール・アンドレ、ロバート・モリス、フランク・ステラ、ロバート・スミッソン、ドナルド・ジャッド、ハンス・ハーケらは美術館や画廊での個展をみずから封鎖し、そこに抗議文を貼り付けた。また、AWCは当時盛んだったヴェトナム反戦運動にも参加した。とりわけAWCの名を広く知らしめたのが、AWCに加わっていたジョン・ヘンドリックスとジャン・トーシュによるゲリラ・アート・アクション・グループである。彼らは『LIFE』誌に掲載された「ミライの虐殺」の写真をもとにポスターを制作し、それらをニューヨーク近代美術館に展示されているピカソの《ゲルニカ》の前でゲリラ的に披露した。こうしたデモンストレーションがパフォーマンスやハプニングと異なるのは、それがある政治的社会的な目的を明確に伝達しようとしていることである。
著者: 福住廉

http://artscape.jp/artword/index.php/%E3%83%87%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3