Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

村上春樹に対する集合的憎悪?と集合的愛情?

面白く読んだ作品ももちろん多いのですが、
私自身は村上春樹の小説に耽溺するような人々の態度と心性を
あまり好ましいものだとは思っていません。
それにしても、安原顯さんは最期の最後に乱心したのでしょうか。
それがどういう事態を招くのか、わかっていてあえてそうしたのでしょうか。
ちょっと調べてみて気になったサイトのリンクを。


安原顯『乱読すれど乱心せず』(春風社website)より
「表現行為とは時に、それに触れるや発狂するやもしれぬ猛毒であり、人生、生存とは他者を犠牲にし、時には他者を殺すことでもある」
「表層的な癒しや安っぽい感傷に満ちた小説などいらぬ!」
「馬鹿国民、馬鹿マスコミは怒りもせず、ワイドショウを垂れ流し、馬鹿国民はそれを見てへらへらと日々を送っている。」
「ここまで白痴化させた父兄と学校の責任は重いが、この白痴化、今後促進されることはあっても改善されることはあり得ないと思うと、実に末恐ろしい気がする。」
http://shumpu.com/pub/books/4921146675.html


◇「内田樹の研究室」より
「どうして村上春樹はある種の批評家たちからこれほど深い憎しみを向けられるのか?
この日記にも何度も記したトピックだが、私にはいまだにその理由がわからない
けれどもこの憎しみが「日本の文学」のある種の生理現象であるということまではわかる。
ここに日本文学の深層に至る深い斜坑が走っていることが私には直感できる。」
http://blog.tatsuru.com/archives/001595.php


◇「Sound and Fury.」より
「私は、ここを読んで逆に、村上春樹が「ある種の批評家(現代作家)たちからこれほど深い愛情を向けられるのか?」という疑問が浮かんでしまった。」
http://d.hatena.ne.jp/merubook/20060312/p2


◇「Living, Loving, Thinking」より
安原顯という人が編集者として凄い人だったのは今更いうまでもないだろう。彼がいなければ、蓮實重彦鷲田清一といった人々の存在が仏蘭西文学や哲学という専門的なサークルを越えて一般に知られるようになったかどうかは怪しい。フーコーにしてもそうである。文章家としての安原顯については、死の直前に幻冬舎のPR雑誌に連載されていた日本の短編小説を読むというような企画が好きだった。事実、これを読むことによって、私は〈私小説〉というものに対するスタンスを変えた。」
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060313


◇「goo版「小説家」のできるまで」より
「「自筆原稿流出」が始まって今ほど時間が経過していなかった時点で、こうして事実がすでに公にされていたのである。上記のように、村上春樹が指摘してはじめて発覚した、というわけではないのだ。だから、上記の毎日新聞の記事中にあるような「〜が(初めて)明らかになった」といったニュアンスの表現は、なんとなくアホみたいである。中央公論新社の「今回の問題は村上氏のご指摘で把握」というのも、いかにもマヌケだ。
要するに。坪内祐三がとっくの昔に指摘しているのに、誰もことの重大性について考えずに3年も放置されてきたのである。むろん、私自身も。こうして村上春樹が思い余ったように「文藝春秋」に書くまでは、深くは考えてこなかった。」
http://blog.goo.ne.jp/arakiorihiko/e/8f84a50007221af27df94aa49f71e20f


◇「いやしのつえ」
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20060310


◇「Jose Machos:hey vato!」
http://d.hatena.ne.jp/vato/20060311


◇「キッチンに入るな」
http://outofthekitchen.blog47.fc2.com/blog-entry-254.html


◇「かわうそ亭の時事雑感 インターネット書評は読むに耐えないか――bk1をめぐって」
http://homepage1.nifty.com/~easy/web_bookreview.htm


◇「ヤスケン・ラストインタビュー!」
http://www.bk1.co.jp/contents/columns/backnumber/00000000_0082_0000000006.asp?partnerid=p-ken200606


◇「ブックサイト ヤスケン
http://alkali.gooside.com/yasuken_index.html
http://www.bk1.co.jp/contents/columns/backnumber/00000000_0075_0000000001.asp