「効率的な市場主義」とか「景気回復が重要」とかいってたどっかの大学の大先生に「喝!」。
大先生の発言を耳にした私は、松田優作ではありませんが、「なんだこりゃー!」とテレビの前でつぶやいてしまいました(古くてわかりませんね、このギャグは)。
[中略]
このようなことを長々と書いたのは、「効率的な市場主義」を目指すとかいう問題の、もっと手前に、一流と呼ばれている企業内で、外から見れば誰もがアホらしいと思えるような、ワーキング・プアの再生産がおこなわれていることを指摘したかったからです。一流と呼ばれる企業が、その場しのぎの経営方針を打ち出すことにより、みずからワーキング・プアを再生産しようとしている実状と、番組で取り上げられていた人たちの実状とは、けっして遠くはない共通点があるような気がしました。
番組で「効率的な市場主義」と「景気回復」を提唱する大先生も、高齢者の生活維持とかセーフティネットといったことを免罪符的にいっておりました。しかし、いくら景気が回復したとしても、企業の利益がけっしてスタッフには還元されず、A社のような腐ったシステムにより、一流企業が率先してワーキング・プアを生み出しているようでは、何の解決にもならないなあ、とつくづく感じました。逆に、大先生以外のふたりのコメンテーターの発言には、うなずける部分が多かったです。