Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

深川雅文『光のプロジェクト――写真、モダニズムを超えて』(青弓社)

第1章 光の革命
 1 十九世紀、写真の誕生とその革命性
 2 写真の無差別性の分析
 3 「二十世紀=映像の時代」におけるテクストとテクノ画像
 4 二十一世紀、現代のテクノ画像の状況
 5 結びに――ある危機からの脱出のために

第2章 光で伝える――真実性の幻想
 1 ドイツ――フォトジャーナリズムの源流
 2 エーリッヒ・ザロモン――ヴァイマール共和国の写真幻想
 3 パウル・ヴォルフ――第三帝国と写真

第3章 光の話法――モダニズム写真論
 1 光と影――モホイ=ナジの射程
 2 写真におけるノイエ・ザッハリヒカイト――迫真性の幻想
 3 謎としてのアジェ

第4章 光の景観――風景写真の変容
 1 写真のルネサンス――アダムスの地平
 2 ベッヒャーの地平――モダニズムを超えて
 3 風景写真の転換――ルイス・ボルツの軌跡
 4 サイト・グラフィックス論――富士山からフジヤマへ

第5章 光のゆらぎ――曖昧さ・反物語・意味の遊走
 1 朦朧の美学――ジュリア・マーガレット・キャメロン
 2 森山大道――「等価」の詩学
 3 われわれは、いまどこにいるのか?――二十一世紀の初頭に

終章 光のプロジェクト
 1 写真ゲーム
 2 写真の遊戯性――作家の外在化
 3 写真のゲーム性――「関数」としての写真
 4 「世界コミュニケーションの時代」の写真の位相
 5 結語

http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN4-7872-7228-4.html
http://www.bk1.co.jp/product/02798846
深川雅文さんの単著。表紙写真はエル・リシツキー。
とりあえず必読。


◇ ヴィレム・フルッサー『写真の哲学のために―テクノロジーとヴィジュアルカルチャー』
http://www.amazon.co.jp/dp/4326153407/


◇ グローバル・フォトグラフィー・ナウ:東アジア@テート・モダン
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061003#p2


◇ サイトグラフィックス考 深川雅文
http://park14.wakwak.com/~pg-web/log_sg.html