Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

アラン・ロブ=グリエ死去

ALAIN ROBBE-GRILLET (1922-2008) - Programmes

 訃報 ヌーヴォー・ロマンの作家で、前衛的な映画の監督でもあったアラン・ロブ=グリエ氏が、昨日心臓発作で倒れ、本日月曜日カン Caenの病院にてお亡くなりになりました。85歳でした。ご冥福をお祈りします。

95年のとっても変な映画「Un bruit qui rend fou」はアリエル・ドンバールフレッド・ウォード共演という訳の解らぬ作品ですが、「不滅の女」系(同じ場面の繰り返しってこと)で好きでした (となると『囚われの美女』も同じだけど)。最後の映画となった06年の「C'est Gradiva qui vous appelle」はアリエルとジェイムズ・ウィルビー?共演ってのもやっぱり分け解らん組み合わせで見たいのですが...と思っていたら、来月日本で初DVD化されるということで...タイミングが...。それもゲットせねばいかんけど、ロブ=グリエ映画は体感するほうがいいので、追悼上映とかが組まれることを期待します...。

http://d.hatena.ne.jp/Ume3/20080218/p1


◇ フランスの作家A・ロブグリエ氏死去 - nikkansports.com

 ヌーボー・ロマン(新しい小説)の代表的作家としてフランス文学史に一時代を築いたアラン・ロブグリエ氏が18日、フランス西部カンの病院で死去した。85歳。直接の死因は不明だが、心臓疾患で入院していた。地元メディアが伝えた。

 1950年代以降のフランスで、物語形式の伝統的な小説を否定し、革新的な表現を探求したヌーボー・ロマンの旗手。登場人物の心理分析を排除し、視覚描写を徹底する前衛的作風には難解なイメージもつきまとった。

 22年、フランス西部ブレスト生まれ。国立農業学校を卒業。農業技師としてモロッコカリブ海のフランス海外県マルティニクなどで勤務。

 50年代から本格的な著作活動に入り「消しゴム」「覗(のぞ)くひと」「嫉妬(しっと)」などの作品を発表して頭角を現した。他の代表作に「迷路のなかで」「ニューヨーク革命計画」など。

 約20の小説のほか「新しい小説のために」などの評論や、アラン・レネ監督の映画「去年マリエンバートで」の脚本も執筆。映画監督も務めた。フランスのアルバネル文化・通信相は「文学における真の革命家だった」と死を悼む声明を発表した。

[2008年2月19日10時28分]

http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20080219-323674.html


◇ [映画]ロブ=グリエ、10年ぶりの新作 - 明るい部屋:映画についての覚書

しかし、日本では、ロブ=グリエの映画は、ずいぶん大むかしに特別上映のかたちでまとめて上映されたことがあるぐらいで、一般公開された作品は数えるほどしかない。いちばん有名な『去年マリエンバードで』ですら、日本では DVD になっていないのだから困ったものだ。わたしはフランスにいたとき、『嘘をつく男』『快楽の漸進的横滑り』『ヨーロッパ横断急行』などの代表作をビデオでまとめて見ているから、まあいいのだが、そろそろ DVD-BOX で出してもらえると大変ありがたい。・・・と、思うのだが、フランスでさえロブ=グリエはほとんどまったく DVD化されていないようだ。この新作を機会に、だれか動いてくれないものか。

http://d.hatena.ne.jp/pop1280/20070519/1179577648


◇ われわれの周囲にはアニミスティックな、あるいは家政的な一群の形容詞をものともせぬ事物が厳として存在している。(アラン・ロブ=グリエ
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060609#p4