Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

立教ジャーナル:香山リカ対談 森達也×香山リカ 死刑制度を考えることから見えるメディアと日本社会 - asahi.com(朝日新聞社デジタルメディア企画本部 広告特集)

http://www.asahi.com/ad/clients/rikkyo/taidan/taidan03_01.html
朝日新聞社デジタルメディア企画本部 広告特集」に立教大学のページができていました。
森さんのメガネが新しくなっています。


◇ 『論座』休刊が正式発表 2008-07-23 - 【海難記】 Wrecked on the Sea

最近のアサヒコムのサイトのリニューアル方針を見ると、朝日新聞社は自らを「新聞社」ではなく、いわゆる「メディア企業」として位置付けたがっているように思える*2。メディア企業とは、ようするに「広告主を向いたビジネスをする企業」という意味である。でも、インターネットがもたらした「メディアの多様化」への対応が、たんなるマス化=広告メディア化でしかないような「メディア企業」に、まともな「オピニオン発信機能」が期待できるとは思えない。

一部には、今回の『論座』休刊は「知識層向けの高級新媒体」を創刊する布石だという観測*3もあり、そんな彼らがいったい何をもって「知識層」「高級」と見なすのかという判断もふくめ目を離せない。「高級紙」という言葉の意味が「高額商品の広告の載る=読者が金持ち」という意味ならば、「802万人」のうち10万人くらいはいるであろう日本の「高収入リベラル層」に向けた本気のメディアを、朝日新聞社は総力を挙げて出せばいいと思う。そうすれば広告もドカスカ入るでしょう。

末期の『論座』の特集路線をさらに推し進めた新媒体が登場するという、思わぬ展開があるとさらに面白いのだけど、さすがにそれはないだろう。個人的には、『論座』は朝日新聞出版に移行させて『小説トリッパー』と合併させ、アカデミズムの先生方とはなるべく手を切り、在野の書き手による質の高いジャーナリズムと文学の両方が載る雑誌、それも月刊ではなくて、季刊誌にするのがいいんじゃないかと思っていた。

小説トリッパー』こそ実売部数がどのくらいか心配だが、私には「小説だけ」「オピニオンだけ」「(狭義の)ジャーナリズムだけ」という雑誌が、「メディアが多様化」した時代に、いまさら必要とされるとはとても思えないのである。いまの部数を上回ればいいとか、せいぜい最盛期の『論座』の3万7000部(発行部数だから実売は2万部強?)に戻せばいいぐらいなら、『論座』『トリッパー』合併+季刊化+内容と書き手とデザインの根本的見直しで、すぐに達成できる気がするのだけどなぁ。

http://d.hatena.ne.jp/solar/20080723#p1


◇ News / 「論座」を休刊します - 朝日新聞出版 最新刊行物
http://publications.asahi.com/news/17.shtml


◇ 2008/7 - Irresponsible Rumors (YAMAGATA Hiroo)

どうでもいいことだが、朝日新聞出版のウェブサイトのドメイン、かつては opendoors.asahi.com だったのが、最近 publications.asahi.com に変わったようだ (おかげで各種リンク切れまくり)。服部サン、ついに opendoors は名実共に完全に消えてしまいましたねえ。

http://cruel.org/other/rumors2008_2.html#item2008072201