◇ COURRiER Japon、クーリエ|COURRiER Japon - MouRa
ネット社会に潜む危険とは
「グーグル化」でヒトはバカになる
インターネットの利点は数多いが、
「その副作用」はないのだろうか。この記事を「長いから読みたくない」
と思ったあなたは、もしかしたら
すでに「グーグル化」されているのかも――?
http://blog.moura.jp/courrier/2008/09/10/index.html#005
http://moura.jp/scoop-e/courrier/
『クーリエ・ジャポン』2008年9月号の気になる記事。
◇ Is Google Making Us Stupid? (What the Internet is doing to our brains by Nicholas Carr) - TheAtlantic.com
http://www.theatlantic.com/doc/200807/google
http://www.theatlantic.com/
上記記事の原文。筆者はニコラス・G・カー氏。米国『アトランティック・マンスリー』誌より。
書き出し部分は、スタンリー・キューブリック監督『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)のワンシーンより。*1
◇ グーグルでバカになる? - 池田信夫 blog
コンピュータの普及によって、書物という大聖堂のように構築された形式はよけいなものになり、人々はデータベースの中から必要なものだけを取り出すようになった。長編映画よりも短いビデオクリップが見られるようになって作品としての自己完結性を失い、「ケータイ小説」は日本語としては読むに耐えない、感情的な言葉の断片だ。
インターネットで、かつて一部の人にしか入手できなかった情報が多くの人に共有されるようになったことは、大きな進歩だ。しかし記事がページカウントで序列化されると、ジャーナリズムが軽視され、新聞社は海外支局を縮小している。メディアがデータベース化すると、深い思想や芸術は表現しにくくなる。それは「コンピュータに知能をもたせて人間に近づける」というグーグルの理想とは逆に、人間の知能を平板化してコンピュータに近づけるかもしれない。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/b56745c8f68e8f3498f4d7577de845bf
◇ “Is Google Making Us Stupid?”考 /情報大洪水時代を生き抜くために大事な2つのこと - Casual Thoughts
Nich Carrの“Is Google Making Us Stupid?”という雑誌への寄稿を読んだ。「Googleは我々人間を愚かにするのか?」とかなりあおったタイトルだが、中身を読んでみると実はGoogleはあまり関係ない。「インターネットの普及に伴う情報の大洪水とそれを効率的に処理する技術は、読む、書く、考えるという人間の知的活動に対して、生物学的なレベルで大きな影響を及ぼすのではないか?」というのが骨子。
ポイントとなる箇所をいくつか紹介し、コメントをつけてみたい。
(その1)http://d.hatena.ne.jp/ktdisk/20080619/1213878619
(その2)http://d.hatena.ne.jp/ktdisk/20080622/1214122176
(まとめ)http://d.hatena.ne.jp/ktdisk/20080703/1215040625
◇ オフライン検索スキルを磨け - シロクマ日報
『クーリエ ジャポン』の9月号に、「『グーグル化』でヒトはバカになる」(原題"Is Google making us Stoopid?"、ちなみに"stupid"のタイポではなく"Google"にかけてあるわけですね)と題された記事が載っています。筆者はあのニック・カー氏。お馴染みの方も多いと思いますが、Wikipedia 批判の急先鋒に立っている人物です。と書くと、「とにかくネットは気に喰わん!」などという日本の自称「識者」のような人物を想像してしまうかもしれませんが、実際はその反対。緻密なリサーチを重ね、論理的に議論を行うタイプです。
で、その彼がどんなことを言っているのか。ボリュームのある記事なのでまとめづらいのですが、大まかに言えばこんな感じです:
かつては知識を得るのに時間をかけ、手にした情報はじっくり精査するものだった。しかしネットの世界では、Google でちょっと検索をし、リンクをクリックするだけで瞬時に膨大な情報が手に入る。次から次へと情報が飛び込んでくる中で、集中力はそがれ、断片的な情報のみを集めるようになる。そんな新しいスタイルに私の脳は適応しようとしているが、それによって何かを時間をかけて考える力が失われてしまうようだ――
http://blogs.itmedia.co.jp/akihito/2008/08/post-848e.html
◇ ウェブ世界の功罪 - 町田の独り言
ところが、ネット世界は、この 「あいまいさ」 を許さない。
ネットは何よりも 「効率化」 と 「即時性」 の原理に貫徹された世界だから、判断に迷いが生じたり、結論を出すのに時間がかかる 「あいまいさ」 は、「バグ」 として排除される運命にある。こうして、人々の間に次第に 「ネット的感性」 ともいうべきものが生まれていく。
それは、一つの情報をインプットされたときには、万人が即座に一律の反応を示さなければならないというもの。
別名 「ノリの良さ」 。
このネット的感性に波長が合わない人は、「KY」 と呼ばれることになる。…なんてことは、『クーリエ・ジャパン』 には書かれていなかった。
でも、「きっとそういうことなんだろうな…」 と思って読みながら、ホットドッグを呑み込んだ。
http://campingcar.blog.hobidas.com/archives/article/51357.html
◇ "Is Google Making Us Stupid?" - 黒犬通信
メディアは情報のチャンネルであるだけでなく、読者の思考プロセスを形作っていくこと。なにを読むのか、どのように読むのか(例:インターネットか書籍か)ということが、われわれの自己形成に大きな影響を与えていくこと。(メディアの重要性の例として、ニーチェがタイプライターを使い始めてから書いた文章がそれ以前とは異なることをあげています。
著者も、インターネットが読書経験に、さらには人物形成にどのような影響を与えつつあるのか、時間がたってみないとまだはっきりしたことは言えないとしていますが、Mayanne Wolf (タフツ大学の発達心理学者)の以下のような言葉を引用しています。"Deep reading is indistinguishable from deep thinking."(深い読書というものは、深い思考と切っても切りはなせないものだ)
http://blog.odyssey-com.co.jp/kuroinu/2008/07/is-google-makin.html
◇ Is Google killin us? - マトリックス(Yahoo!映画)
先の記事に依ると,インターネットは広告収入で支えられているので,多くの広告を見せる必要があり,それには一つのサイトに落ちついてじっくりと居られるよりかは,どんどんとクリックをしていろんなサイトをサーフさせるようにデザインされているそうです。つまり,ユーザーには集中力をもって考えて欲しくない。使う側は,いろんなサイトを回ることで,断片的で薄い情報を積み上げて,論理的な理解というよりは,イメージを構築する。実際,英国のある研究グループによると,ある検索をすると「殆どの人は似たようなパターンでリンクを追うが,共通しているのは,おなじサイトに戻ってこない」そうです。
これは従来の思考方法とは全く異なります。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id85186/rid139/p1/s0/c1/
>>>「ネットは能無しを大量生産している」 市民メディア、ブログが台頭するジャーナリズムの行く末は? - 専門家や海外ジャーナリストのブログネットワーク【MediaSabor メディアサボール 】
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080814#p4
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◇ Nicholas G. Carr
http://www.nicholasgcarr.com/
ニコラス・G・カー氏のウェブサイト。
◇ Rough Type: Nicholas Carr's Blog
http://www.roughtype.com/
同ブログ。
◇ ニコラス・G・カー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%BBG%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC
*1:※YouTube - The Shutting Down of HAL 9000
http://jp.youtube.com/watch?v=oc8BUSOPfcY