Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

ミラン・クンデラのニュースもスルーしてました。

◇ 作家クンデラ氏、「チェコ秘密警察へ密告」のうわさ否定 写真3枚 - AFPBB News

【10月15日 AFP】チェコ出身の作家で、『存在の耐えられない軽さ(The Unbearable Lightness of Being)』など、スターリン体制下での生活を暗い喜劇調で描いた作品で著名なミラン・クンデラ(Milan Kundera)氏が13日、1950年にチェコ共産党政権の秘密警察に脱走兵を密告したとのうわさを強く否定した。

クンデラ氏「徹底的に反論する」

 クンデラ氏は著作の版元であるフランスの出版社ガリマール(Gallimard)を通じ「そうした非難はまったくのうそ。わたしは徹底的に反論する」と声明を発表した。

 共産政権時代の調査を進めるチェコ政府の運営組織「The Institute for the Study of Totalitarian Regimes(全体主義政権研究所)」は同日、軍から脱走して米国の支援を受ける情報員に転じ、後に禁固22年の刑を宣告された元軍パイロット、Miroslav Dvoracek氏(80)について、クンデラ氏からの密告があったとする当時の警察報告を発表した。

 クンデラ氏はCTK通信に「まったく知らない男性だ」と述べ、即刻疑いを否定した。同氏はこれまで数年間、取材を拒否してきたが、今回の件は、この研究所とチェコのメディアによる「一作家に対する攻撃だ」と激しく憤り、歴史家が発見したという警察の資料はまったくの謎だと語った。「自分の記憶にだまされたことはない。秘密警察のために働いたことはない」

チェコ政変で出国、情報員として帰国した「脱走兵」

 同警察資料がクンデラ氏に密告されたとするDvoracek氏は、1948年のチェコ政変で共産党政権が樹立した後、出国。ドイツの難民キャンプで米国の防諜(ぼうちょう)要員に誘われ、その後チェコへ帰国したが、逮捕されるという結果になった。死刑は免れたが1950年9月に禁固22年の刑を言い渡され、52年には多くの受刑者と同様、ウラン鉱山の採掘場に送還された。63年に釈放されて以降現在までは、スウェーデンに在住している。

 13日、AFPの取材に応じた妻のMarketa Dvoracekさんは「夫は密告のあったことは知っていた。密告したのが誰であろうと、彼にとっては何の違いもない」と述べた。Dvoracek氏は最近発作を起こしてから、健康状態が優れないという。

 チェコのメディアで、作家として高名なクンデラ氏の名前が取りざたされていることについては「驚かない」と述べ、「彼は素晴らしい作家だが、人間としての彼にどんな幻想も抱いてもいない」と語った。(c)AFP/Sophie Pons

http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2528561/3423247


◇ 作家クンデラ氏にスパイ通報疑惑 チェコ、共産政権時代 - 47NEWS(よんななニュース)

 【ウィーン21日共同】小説「存在の耐えられない軽さ」や「冗談」などで知られ、ノーベル文学賞候補にも名前が挙がるパリ在住のチェコ人作家ミラン・クンデラ氏(79)が青年時代、共産政権下のチェコスロバキアで西側のスパイを警察に通報していたとの指摘が明るみに出て波紋が広がっている。

 チェコの「全体主義体制研究所」の発掘した資料に基づく調査内容を地元誌が報じた。

 クンデラ氏は1968年の「プラハの春」に支持を表明し、フランスへの亡命を余儀なくされた共産体制への“抵抗者”とみなされてきた。米ニューヨーク・タイムズ紙は共産主義の非人道性を批判してきた「クンデラ氏の倫理性を崩壊させるものだ」と指摘するなど波紋は欧米諸国に広がっている。

 50年、当時プラハの大学の学生寮寮長だったクンデラ氏が、女子学生の男友達について警察に通報。スパイだった男友達が逮捕され、禁固22年の判決を受けたという内容。

http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008102101000556.html


チェコ共産政権に抵抗→実は密告者?作家クンデラ氏に疑惑 - YOMIURI ONLINE(読売新聞)2008年10月19日

 【ウィーン=石黒穣】小説「存在の耐えられない軽さ」で知られるチェコ出身の作家ミラン・クンデラ氏(79)が20歳の時、西側の諜報(ちょうほう)員だった青年の所在を警察当局に密告していた疑惑が持ち上がり、「共産政権の抑圧に抵抗した作家」としての立場を根底から覆されかねない状況となっている。

 共産政権下の人権侵害を究明しているプラハの機関が、1950年3月14日付の警察の記録を発見し、このほど地元誌が内容を報じた。それによると、西ドイツに亡命し、諜報組織に加わったチェコスロバキア軍元兵士がプラハに潜入した際、知人から立ち寄り先を聞かされたクンデラ氏が警察に通報。元兵士は逮捕され、ウラン鉱山での強制労働を含め、14年間服役した。

 クンデラ氏はチェコ通信に「事実でない」と全面否定したが、小説「冗談」(1967年)で、友人の告発で大学を追放され、鉱山送りにされた主人公が描かれており、その類似も憶測を呼んでいる。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081019-OYT1T00480.htm?from=navr


ミラン・クンデラ氏:「存在の耐えられない軽さ」の反体制作家、密告者疑惑 - 毎日jp(毎日新聞) 2008年10月17日

 【ウィーン中尾卓司】小説「存在の耐えられない軽さ」で有名なチェコ出身の作家ミラン・クンデラ氏(79)=写真・フランス在住=について、旧チェコスロバキア共産政権時代に秘密警察の密告者だったとの疑惑が浮上、本人が「事実無根」と否定する騒ぎに発展している。

http://mainichi.jp/select/world/news/20081018dde007030025000c.html


チェコノーベル賞候補作家に「密告疑惑」が浮上 - MSN産経ニュース 2008年10月22日

 【ベルリン=黒沢潤】小説「存在の耐えられない軽さ」で知られるチェコ出身の作家、ミラン・クンデラ氏(79)が冷戦時代、チェコスロバキアの秘密警察の密告者だったとされる疑惑が浮上し、「反体制作家」としての名声に傷が付きかねない状況となっている。

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/081023/erp0810231438005-n1.htm


◇ 作家ミラン・クンデラ氏、チェコ秘密警察に協力の過去? - asahi.com朝日新聞社)2008年10月18日

 【パリ=国末憲人】小説「存在の耐えられない軽さ」で知られるフランス在住のチェコ人作家ミラン・クンデラ氏(79)がプラハ在住時の1950年、当時のチェコスロバキア共産党秘密警察に協力したとする資料をチェコ誌が掲載し、騒ぎになっている。本人は全面否定しているが、自由を求めてフランスに亡命した作家というイメージが変わる可能性も出ている。

http://www.asahi.com/international/update/1016/TKY200810160297.html