Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

『週刊文春』090430号「オピニオンワイド コイツだけは許せない 茂木健一郎さんの「頭の中」が心配です 斎藤環」

http://www.bunshun.co.jp/mag/shukanbunshun/adv/090430.htm(※中吊り広告)
http://www.bunshun.co.jp/mag/shukanbunshun/
http://www.zassi.net/mag_index.php?id=135(※【雑誌ネット】週刊文春 最新号 見出しまわりのみ読むことができます。)
やたら、ドーパミン! ドーパミン! 言ってるドクター茂木健一郎ですが、斎藤環さんの記事を読んで少し調べてみたところ、
ドーパミンの過剰文筆には、、、もとい、ドーパミンの過剰分泌には、統合失調症を引き起こすなど、さまざまなリスクがあるようです。


◇ 例の記事 - liber studiorum a.k.a アンチ福岡伸一BLOG

と言うわけで、件の文春の記事「茂木健一郎さんの頭の中が心配です」を読んだのですが……。
ウーン、つまらん。
「返信を待ち続けている間に、2度ほど対談の申し入れがあった」という件を詳しく書いてくれると思っていたのでけど、そっちの方は全然触れず、茂木批判としては往復(しなかった)書簡と同じようなことを書いてるだけ。
おまけに、批判の筋が悪い。

私は、本質的な議論がしたかった。「テレビに出ずっぱりで脳科学の研究をするヒマがるのか」「江原啓之と対談するのは科学者としていかがなものか」なんて、どうでもいい。

この時点で全く共感できなくなるな。
どうでもよくないですよ。
社会的な影響という観点では、それが一番の問題でしょ。
そりゃ、ラカン精神科医にとってはどうでもいいだろうけどさ。

そりゃあ、さすがに言い過ぎなんじゃないかと。
確かに茂木には「理性」より「情感」のようなものを優先するところがあって気持ちが悪いんだけどさ。
そもそも、「江原啓之と対談するのは科学者としていかがなものか」なんて、どうでもいい、っていたくせに「カルト宗教」と非難するのは、なんだか筋が通ってないような。

 ポジティブ・シンキングの権化として人々を力づけるベストセラー、『脳を活かす勉強法』などを読むと、脳内のドーパミン(快感物質)を出すことを奨励しているが、ドーパミン過剰は統合失調症と関連が深いのはご存知だろうか。

これはひどい
ドーパミン過剰は統合失調症と関連が深い」からと言って、ドーパミンを出すようなことをし続けたら統合失調症になるってわけじゃない。
これじゃあ「ゲーム脳」レベルだよ。
ゲーム脳」を批判していた人間がこれじゃあねえ……。

全体的に見ると、脳科学一般と通俗脳科学と茂木固有の主張をゴッチャにしたままで批判しているのが気になる。
脳科学者は茂木一人じゃないし、茂木が脳科学者の代表と言うわけでもない(むしろ傍流でしょ)。
これじゃあ、まともな脳科学者(神経科学者?)が迷惑だよ。
斎藤環ポストモダンかぶれの使えない精神科医」という前からの私の評価を強化するだけでしたね。

http://a-gemini.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-fc85.html
http://a-gemini.cocolog-nifty.com/blog/cat14888603/index.html
a-geminiさんの感想。今度は齋藤環さんの批判を批判。


>>>最近の「ドクター茂木健一郎」関連ほか
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20090421#p5


>>>「霊能者はいなくなればいい」江原啓之イベントに大観衆 - エキサイトニュース
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080921#p7


>>>細木数子江原啓之に続き、ドクター茂木健一郎“包囲網”も狭まりつつあるか?
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080212#p8


>>>「サイキックTV」の終わりの始まり?(ジェネシス・P・オリッジではない)
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080123#p9