【ベルリン共同】ドイツ保健当局は29日までに、同国で腸管出血性大腸菌「O104」による感染者が相次ぎ、これまで計10人が死亡したことを明らかにした。スペインから輸入されたキュウリなどが感染源との見方を強め、両国が調査を進めている。
今月に入りドイツで、腸管出血性大腸菌の感染が急拡大。欧州メディアによると、スウェーデンやデンマーク、英国、フランス、オーストリアでも感染の報告があり、欧州連合(EU)は、被害拡大を警戒している。
ドイツでは、死亡者のうち2人が、出血性の下痢などを引き起こす溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症していた。