Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

酒井健『絵画と現代思想』

http://www.amazon.co.jp/dp/4403120148


◇ 絵画と現代思想 - 新書館
http://www.shinshokan.co.jp/book/4-403-12014-8/


◇ 本の素「絵画と現代思想新書館)」 - ぼくの考えるところ

【はじめに】非知、理性的自我への不信、観念→感覚、図像解釈学、アレゴリー印象派以前、感性的交わり、体験の深奥、非観念的雰囲気、図像の矛盾、感覚への執拗、直感的な言葉、光【1】夜明けの漂流者―レオナルドとニーチェ■図像=象徴、ルネサンス以後、感覚の再現、自由精神、百人衆、似非教養主義の終焉、岩尾根、デュオニュソス(反秩序、古くて新しい)→歓喜の涙、個(同一性)と個ならざるもの(無秩序)の共存。価値の混淆、エピキュロス/キリスト教にすがる、魅惑的で捉えがたい、レオナルド、洗礼者ヨハネ、アテオ/ライコ/クレデンテ、洪水、獣的な狂気。バタイユ個人主義×={英雄(独裁者)/共同性}、自然への脅威/嫌悪→能動的労働(自然の事物化)、情念のみ=(現実結合を超えた強烈な否定=自我)、主体/客体=モノ/モノ、科学、近代精神の敗者、バッカスの笑い、死への誘い【2】死の遠近法―ホルバインとフロイト■死=人間の本質、きっかけ=第一次世界大戦精神分析の命題{本質的蛮性/知性=本能と情動の玩具}。死の舞踏、植民地→西洋の内乱、否定作用={行動/労働}→暴力、生産性の目隠し、経験を記憶すること=創造(止揚)、生産性喪失→完全な自己否定、生きていることを忘れるなmemento vivere、忘却→覚醒。死を忘れるなmemento mori、第一第二の死、平等主義、権力へのルサンチマン宗教改革、個、リアルな肖像画、いっさいのものが屈従している、暗愚で傲慢で無意味に永久に続く力、人間の虚妄と神の心理の対比(神学的人間批判)、アナモルフォーズ、理性(遠近法/主体)によって見えない、描かれた人と違う次元、不快(判別できない)、涅槃原則/反復脅迫=使い道のない否定作用【3】啓蒙の闇―ゴヤバタイユモダニズム近代主義)の始祖、同時代的、古典的道徳の無化、死と愚劣/激動と不運/エロスと狂気/残虐さと怪異さ。聖イシードロの牧場、喜びの共有→{情勢不安、病}、巡礼、救われたい、82歳、生命意志、わが子を食らうサトゥルヌス、ショーペンハウアー、悲観論、知性批判の不徹底、苦悩の外在化、ニーチェ、苦悩の恍惚、善悪感の逆転、秩序(ショ)⇔反秩序(ニ)、バタイユ、苦悩に「誘惑される」、目的(対象)×、実感、純粋な消尽、体験の中の至高性、止まらない=企図しない。ゴヤにも耐えがたい、カフカ、宮廷画家/啓蒙思想家/スペイン民衆、自然の理性的本質、フランス啓蒙主義(ナポレオン)=古典主義、スペイン、王権、非近代性、ゲリラ(非組織)、フランコ国家主義、近代化。理性の闇の世界、激動→停滞【4】西欧の自己解体―ゴッホフーコー■調和を求めて、ペア、孤独、アレゴリー、結合意志⇔破滅の力、死に魅惑され、星への思い、キリスト教的合一、全体への帰還、人間が神(理性神=無意味(死)の否定)の真理、自己愛の神格化=神の愛、行き過ぎた自己愛→否定の否定=禁止の侵犯<欲望>→理性神の否定、現存在としての人間の現出=西欧の解体、絵の魅力、ハイデガー、体験→対象化の否定=いわゆる芸術作品の死、芸術の本質=存在するものの存在の生起(存在の自己運動、存在そのもの、事物化前、「意味」のない存在)、靴の有用性=信頼性、真理は帰属不可能、絵画の「魅力」、内面、信頼性→有用性、モノへの信頼→不徹底な批判、ヤスパース、狂気の客体化←物体化の病、現存在の可視化、純粋な狂人→恩恵=神学への後退。アルトーゴッホ至上、価値の逆転、狂気=理性の自己防衛、バリ、残酷演劇=供儀、対象すらない、構図/配色/主題、フーコー、供儀=ご利益(キリスト)⇔異質なるものに変質(バタイユ)、自己毀損、自己解体を体験(魅了されて)⇔崇拝、不安定、消尽、死。フーコー、主体範疇/優位/創設的機能を問う、批判的意識(対象)⇔悲劇的意識(体験)、悲劇的な根源を取り戻す【5】世界大戦の幾何学カンディンスキーとコジェーブ■風景画→抽象画(主情的→幾何学的)、印象/即興/コンポジション、対立、無意味で緊迫した遊び、画家自身、透明性、精神と物質、合理的/数値/生産性、芸術の商業趣味/拝金主義、メーテルリンクシェーンベルク、無調音楽、静物キュビスム、神智学会、予感、深層の物質主義。ベルエポック、20世紀、都市文化繁栄、消費能力、物質主義、余裕、前衛芸術。表現主義、メルヘン的解体、抽象、溢れる色彩、解体、拮抗×。対立と矛盾、マレーヴィチ=絶対主義(無用性、非対象性)、ロドチェンコ=構成主義、拮抗関係を生きる。バウハウスナチス減退、ルサンチマン、非物質的を非難。コジェーブ、誤解、絶対的な客体、中心がない、もろもろの部分が中心。【6】思想は軽さにおいて絵画に出会う―トゥオンブリとバルト■レパント、地中海、ローマ/トルコ、生の軽さ=深い生の流れ⇔調和した抑圧的な表面の下、混迷/対立/矛盾/緊張、モダニスム⇔古典主義、遠近法=視点の物質化→従⇔自立的、固有の世界、ミメーシスの従性、客体と主体の絶え間ない抗争、情念の揺らぎ→主客の曖昧化、死の火花、生き延びることのつまらなさ、デュオニュソス/ハデス、自然崇拝、オモファギア、アーリア人絶対神イデアプラトンアリストテレス、エイドスの実現、古典美学の基礎、⇔ヒュレー(質量)、近代主義による否定、形態の解体、カント、自己批判、選り分ける行為→安泰、絵画→平面性、カラーフィールド・ペインティング、色彩と開放性、質量としての線/絵具、事物の顕示、軽さ=観念からの解放。死んだ物体、観念的→不定形なもの、把握しがたい、いま現在ある、永遠(非中心)、アレゴリーや概念、思想を超えて【終】

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