Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

2012-12-30 - 偽日記@はてな

 ●今年触れることのできた様々な意味での「作品」のなかで最も強い刺激を受けたのはおそらく大エルミタージュ美術館展のマティス「赤い部屋」で、もちろんセザンヌ展もすごかったのだけどたくさんの作品をいっぺんに観たので、作品単体のインパクトとしては、やはりマティスということになる(そして、セザンヌマティスと拮抗するくらい衝撃を受けたが、14の夕べでの小林耕平+山形育弘、伊藤亜紗のパフォーマンスだった)。エルミタージュ展には三回行ったのだが、ほぼこの作品しか見ていない感じで、他にもいいものがたくさん来ているのでちゃんと観ようとは思うものの、この先に「あれ」があるのだと思うとどうにも落ち着かず、結局三回とも、マティスの前にずっと張り付いているということになった。
この作品については、九月に尾道のなかた美術館のレクチャーと、十一月に佐々木敦さんの批評家養成ギブスとで、やや(ほんの僅かだが)突っ込んだ分析を試みたのだが、その時に考えたことをここにも書いておこうと思う。前にも同様のことを書いているのだけど、もうちょっと詳しく。

http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20121230