Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

[資料 2014-05-13]高野直太郎・田本研造・北海道開拓写真

◇ Nobuhiro Fukui(@n291)/2013年04月15日 - Twilog

内藤正敏は、翌 1969 (昭和 44) 年の「写真映像」に「明治初期幻想のドキュメンタリスト 私説・田本研造論」という一文を寄せたが、”http://j.mp/10V5w5u 『季刊 写真映像 創刊第1号』http://j.mp/10V59YP

重森弘淹は、『カメラ・アイ 転形期の現代写真』(1974年)で高野直太郎(東北・八戸)と田本研造(北海道・函館)に言及。“高野はこうした記録を、絵葉書にしているが、発表すべきメディアが地方にほとんどなかった時期に、一種カメラキャンペーンのメディアとして、独自に絵葉書に着目したのは

興味ぶかい。したがってかれの絵葉書は、今日のような観光絵葉書と本質的に違っているのは当然で、記録写真が絵葉書というメディアを利用した例も今日までない。しかもそれが絵葉書であるかぎり、そこに撮影者の名はなく、全くアノニマスな記録に徹しているのである”“田本研造も函館の営業写真家で

あったが、記録は素朴ながら雄勁なリアリズム手法が採用されている。田本一派の記録が官費によってまかなわれたこと、さらにグループによって集中的組織的におこなわれたという点では、高野直太郎の独力による記録とはそこで成立の背景そのものがちがう”http://j.mp/10V7R0m

メモ。重森弘淹「写真師・高野直太郎について」(『季刊映像』所収 1979年)http://j.mp/130JofC 福島辰夫『破綻と彷徨―福島辰夫写真評論集〈第3巻〉』http://j.mp/130IIqk

【田本研造ほか『田本写真帳』 - 函館市中央図書館デジタル資料館】http://archives.c.fun.ac.jp/fronts/tableChild/photos/ph900001

http://twilog.org/n291/date-130415/allasc
一部リンク切れを訂正。


◇ 明治日本のアマチュア天文家…前原寅吉翁のこと - 天文古玩

・同じく番町で営業していた高野写真館の高野直太郎と協力して、月・太陽・星座の写真を撮影する。

寅吉は、部屋のすみにおいてある、特別な装置を見せました。
「これであんす。これは写真館の高野直太郎さんとわたしの二人で考えて作ったものであんす」

 現在、寅吉の作った「太陽面直接観望用眼鏡」は残っていませんので、どのような装置かわかりませんが、すぐれた報道写真を数多く写した高野直太郎の技術と、時計の修理をしながら、いろいろと機械をあつかっているうちに気がついた寅吉の考えとが、ひとつになってつくられたものと思われます。

http://mononoke.asablo.jp/blog/2010/12/28/


◇ 特集:東北の空を見つめて 前原寅吉が観た宇宙 - 東北電力|広報誌・番組館|白い国の詩

 そこで同じ番町で開業している「高野写真館」の高野直太郎に相談。「太陽面直接観望用眼鏡」を作りあげた。この「太陽面直接観望用眼鏡」を写真機にとりつけて春、夏、秋、冬の星座の写真を撮る。そしてその写真に解説をつけて「天体之現象」という図表を作りあげた。

http://www.tohoku-epco.co.jp/shiro/08_07/01toku/toku01.html


◇ 北海道開拓写真 - 現代美術用語辞典ver.2.0

北海道開拓写真
Hokkaido Kaitaku Shashin
1869年(明治2年)の北海道開拓使の設置にともない、国家プロジェクトとして撮影された北海道開拓の記録写真。開拓使は北海道における開拓の進捗状況を中央へと報告するために、アメリカによる西部開拓の写真記録をモデルとして写真師たちを招聘した。71年、開拓使は函館の写真師田本研造らに札幌における開拓事業の写真記録を依頼し、これが北海道開拓写真の始まりとなった。「北海道写真の父」と呼ばれた田本を筆頭とする御用写真師たちはクライアントである開拓使中央政府から高額の報酬を得ながら開拓の最前線における撮影に従事し、そのプロセスを詳細に記録した。73年のウィーン万博には開拓写真が開拓使から出品されたが、それは国内外に向けて新生日本の国土の範囲とその国力を可視化するための役割を仮託されてのことであった。これらは1968年に開催された「写真100年 日本人による写真表現の歴史」展(日本写真家協会主催)の調査の過程で再発見され、芸術と記録という二項対立的な図式のなかで高く評価され経緯があるが、そこでは開拓の記録であると同時に侵略の記録でもあるという二重性が看過されてもいた。現在これらの写真は北海道大学付属図書館北方資料室や函館市立中央図書館に保存されている。
著者: 小原真史

http://artscape.jp/artword/index.php/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E9%96%8B%E6%8B%93%E5%86%99%E7%9C%9F
ちょっと前に少しぼんやりしたことを話してしまったので、戒めとして復習。


◇ 写真 - 函館市中央図書館デジタル資料館
http://archives.c.fun.ac.jp/fronts/index/photos