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福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

写真の現在2 サイト−場所と光景 | 東京国立近代美術館 | 展覧会・イベントの検索 | 美術館・博物館・イベント・展覧会 [インターネットミュージアム]

今回の展示会では、場所という問題をめぐってそれぞれの角度から示唆を与えてくれる8人の写真家の作品と、展示会場という場所でしっかり向かいあうことで、写真と言うメディアの現在を考えたいと思います。
出品作家:
伊藤義彦、勝又邦彦、兼子裕代、小林のりお鈴木理策野口里佳港千尋、横澤典

http://www.museum.or.jp/modules/im_event/?controller=event_dtl&input%5Bid%5D=10082


◇ 写真の現在 2 サイト - 場所と光景 - 東京国立近代美術館

写真の現在 2
サイト - 場所と光景

Photography Today 2 - [sait] site/sight

2002年6月18日(火) −8月4日(日)
東京国立近代美術館 本館1階 企画展ギャラリー

写真の現在 2  サイト - 場所と光景
Photography Today 2 - [sait] site/sight


多様に展開する現代の写真表現を、注目すべき写真家たちの仕事を通じて考えるシリーズ「写真の現在」。98年開催の「写真の現在―距離の不在」に続く第2回展となる今回は、“サイト”をキーワードに、8人の日本の写真家の近作・新作を紹介します。


サイトとは“site(場所)”であり、“sight(視覚・光景)”でもあります。あらゆる写真は、基本的にはある時と場所において撮影され、そことはちがう別の時と場所において観られるものです。ふたつの時と場所、そしてそのへだたりをめぐって、写真家たちのさまざまな試みがあり、また写真を見る私たちの思考や想像力が動き始めます。しかし私たちは現在、普及したインターネットに典型的なように、ありとあらゆる映像に、どこからでもいながらにしてアクセスできるような状況にいます。映像が氾濫し、あらゆるものが「見える」ようになる一方で、見通しが失われ、重要なことがますます見え難くなっていく。そう感じられるのは、本来、一体であった見ること(sight)とその場所(site)というものが切り離され、見るという経験の根もとが失われてしまっているからなのかもしれません。しばらく前までは有効に思えていた風景という方法論がどうやら有効ではなくなり、代わって、より限定された、まさに場所としか呼びようのない光景を前に、写真家たちのさまざまな取り組みがなされているのも、そうした状況の反映とも考えられます。


今回の展覧会では、場所という問題をめぐってそれぞれの角度から示唆を与えてくれる8人の写真家の作品と、展覧会場という場所でしっかり向かいあうことで、写真というメディアの現在を考えたいと思います。


出品作家:
伊藤義彦、勝又邦彦、兼子裕代、小林のりお鈴木理策野口里佳港千尋、横澤 典

http://archive.momat.go.jp/site-sight.html