Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

出版関連メモ

◇ 本の販売2兆円割れ 170誌休刊・書籍少ないヒット作 - asahi.com朝日新聞社
http://www.asahi.com/national/update/1212/TKY200912120271.html


◇ 雑誌出版社が自分たちの電子ストアを持ちたがるわけは, 完全な顧客データを集めたいから - TechCrunch Japan
http://jp.techcrunch.com/archives/20091208magazine-app-store-data/


◇ 雑誌の未来、新聞よりは明るい? 光沢は失えど先行きに希望 - JBpress(日本ビジネスプレス)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2318


◇ “噂のタブレット端末”で米Apple社は電子書籍売上の70%を出版社に提供、証券アナリストが報告 - hon.jp DayWatch
http://hon.jp/news/1.0/0/1365/


◇ 日販中間決算、12期連続で減収 - ニュースフラッシュ関連ページ - 新文化
http://www.shinbunka.co.jp/news2009/12/091204-03.htm


国会図書館:パンク寸前 新刊急増、本のサイズも大型化 あと2〜3年持つかどうか… - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091207dde041040009000c.html


◇ 原稿料に関するTwitter話を拾えるだけ拾ってみた - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20091213/genko


◇ hiroki azuma (hazuma) on Twitter

ぼくは物書きとして93年にデビューしていて、どうのこうの言いながら業界で15年以上生きているが、出版不況とか興味がない。というのも、最初から出版(とくに思想とか文学とか)なんて未来がないに決まっていると思っていたからなのだが、それはどうやら特異な認識だったらしいな。にゃるほど。。

しかし、2兆円を切ったといっても所詮は88年の時点に戻っただけだと思うのだが、それがなぜ深刻な問題なのか、どうもまだよくわからない。出版社数や従業員数が90年代に爆発的に増えて、支えられないとかなのか?

まあしかし、もし本当に給与問題なのだとしたら、各自好況時に上げた給料を下げればいいだけの話だし、それができないのは社内事情の問題で、文化の危機でも出版の危機でもなんでもないな。

元投稿者が「まずいことを書いたので消してくれ」と言うので、名前消して再投稿:これは新入社員も含めての平均年収ですか? RT @XXX: @hazuma 給料がやたらに上がってしまったことが一番大きいんじゃないですか? 小学館の平均年収が1700万円だったと思いますから。

まったく。RT @Hideo_Ogura: @hazuma 音楽業界,テレビ業界と同じ構造ですね。一時の好景気で,クリエイトしない人の人件費が上昇しまい,景気がもとに戻ったときに外部に悪者を探さなければならなくなるという点において。

http://twitter.com/hazuma
東浩紀さん(id:hazuma)のTwitterより。


◇ Nakamata Akio (solar1964) on Twitter

@hazuma ぼくも大学を卒業して出版社を受けたとき(全滅した)、「この業界はどうやって食べているんだろう、とくに書籍出版でまともな給料がもらえるとは思えない」と思いました。1987年、いまとだいたい同じ市場規模の時の話です。

@hazuma ぼくも同感。いわゆる「出版危機問題」は、多くの場合「社内問題」にすぎない、という話。

20年前と完全に状況が違うのは、全国販売網の端末としての書店の疲弊と変質。でもそれだって、出版社が低マージンのツケを書店に回していただけの話。結果としてアマゾンひとり勝ちを招いてしまった。

むしろ好況時に本を値上げすべきだったのに、低価格路線をとって、原稿料や印税が事実上、目減りした。

アマゾンの直営店の話がよくでるけど、僕は出版社が直営店をやればいいと思う。つまり東京国際ブックフェアの常設化。そこでガンガン値引きして在庫を売る。そして商売のシビアさを知ることが大事。あるいは毎年、コミケと同時期に即売会をやってもいいのでは?

山田宗睦が三一新書から出した『職業としての編集者』(1979年刊)を読むと、70年代までいかに出版社が高給を払っていたかがわかる。当時を知る人にとっては、いまは地獄かもしれない。でもオイルショック以後は、出版界は基本的にずっと不況。

RT @fu4: 同意RT @yanabo 再販維持に固執ブックオフに中古市場を上げちゃう→書籍のデフレ→あらゆる書籍を新書にして、自らデフレスパイラル→ネットでコンテンツそのものが「フリー」。 RT @solar1964 むしろ好況時に本を値上げすべきだったのに、低価 ...

@kotono8 情報流通のあり方として、日本の出版取次と宅配便やインターネットはあまりに対照的。宅配便で本をどこにでも送れる時代に、大手2社の寡占状態は合理性を失い、かえってボトルネックになっている。多様な流通形態をさぐってこなかったツケがたまってる。

よく日本の出版市場は約「2兆」だというけれど、その内訳は書籍が約9000億、マンガ以外の雑誌が6000〜7000億、コミックスを含めたマンガが4000〜5000億。いわゆる「雑誌」とは、両者の合算。それを知らない人が多い。

書籍市場はこのところ9000〜1兆1000億でずっと推移していて堅調。ガタ落ちしているのは雑誌とマンガで、真の危機は雑誌・マンガのビジネスモデルの崩壊によって、書籍が道連れにされること。書籍だけの流通をさぐるべきで、それが出版社直販だと思うのだが、なぜできないのかな。

ヘアヌードとパソコン関連書が大きかった。アスキーは一時期、岩波と同様に買い切りにしてたはず。RT @tyfk: @solar1964 88年から96年までの増大は何だったんだろう。ヘアヌード写真集が出せば売れてた時代な気がする。

仲俣暁生さん(id:solar)のTwitterより。