▼紹介
誰もが写真を撮れる時代に、しかし人々を圧倒する「作品」を撮り続ける写真家たち。見る者を魅了してやまないエグルストン、ショア、グルスキー、森山大道、中平卓馬などの代表的な写真家8人と作品を紹介し、多様な角度から作家と作品の核心を照らし出す。
▼目次はじめに 青弓社編集部
第1章 写真の森に踏み迷う――ウィリアム・エグルストンの世界 日高 優
第2章 ジェフ・ウォール――閾を駆るピクトグラファー 調 文明
第3章 コラージュとプレゼントネス――スティーヴン・ショアとマイケル・フリード 清水 穣
第4章 グローバル化した「ドイツ写真」のデュアリズム――アンドレアス・グルスキー 鈴木恒平
第5章 森山大道にまつわるいくつかのクリシェ、あるいは回帰するポエジー 荻野厚志
第6章 写真を見ることの涯に――中平卓馬論 林田 新
第7章 写真という囮、写真史という囮――杉本博司の「写真」 前川 修
第8章 「見ること」の問題――鈴木理策 松田貴子
連載
映画にとって写真とは何か4 堀 潤之
一九二〇―三〇年代の日本の写真雑誌4 伊勢功治