★ドヤ顔で「売れるもの」という作家
先日、とある若手作家と話していて、コンセプトは? と聞いたらドヤ顔で「売れるもの」と言われた。空いた口が塞がらない。そういう話は内輪でだけやって欲しい。そんなものコンセプトでもなんでもないし、だいいち初対面の人に話すべき事柄ではない。
美術の世界では長らく「売ること=悪いこと」のように言われてきたから、その反動として村上隆さんのような人が「売ってなんぼ」という考えを堂々と示すようになった。そこまではいい。けれども彼は少なくとも「売ること=コンセプト」などとは思っていない。当たり前だ。