Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

再録(http://d.hatena.ne.jp/n-291/20110603#p4)

宮台真司×神保哲生アメリカン・ディストピア――21世紀の戦争とジャーナリズム』(春秋社 2003年)より神保哲生さんのコメントを抜粋(P55-56)

問題の深刻さを認識していないのか、わかっていてあえて書かないのかは定かではありませんが、資料や調査報告を見れば、これが深刻な放射能汚染をもたらす兵器であることは、もはや明らかです。被爆国日本にとっては、重要なテーマのはずなんですけどね。おまけに、その原材料たる劣化ウランが、日本からアメリカへ渡っていることも、国会の場で明らかになってるんですよ。日本の電力会社がウランの精製を依頼しているアメリカの会社が(これは会社といっても政府機関なんですけど)、原発で発電用に使うウラン235を抜きとったあとの余ったウラン238――つまりこれが劣化ウランなんですけど――を、発注元の電力会社から無償で譲り受けていまして、その会社が実は劣化ウラン弾も製造していることがわかった。だけど、その会社は「日本から来たウランの成分は、劣化ウラン弾には使用していません」と主張しているので、問題はないというのが、政府の国会における正式答弁です。

http://www.bk1.jp/review/246744


◇ 第151回国会 (97) 関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡に関する質問主意書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/151097.htm
※平成十三年七月十日受領 答弁第九七号 内閣衆質一五一第九七号 平成十三年七月十日 内閣総理大臣 小泉純一郎 衆議院議長 綿貫民輔 提出者 北川れん子