表現の問題に限定しすぎていると思われるかもしれません。もちろん写真の効用は膨大な広がりがあることはわかっています。しかし写真家という問題が生じてくるのは、表現という領域だけです。そのとき今日、写真のみならずあらゆるジャンルの表現との、厳密な隔てが必要かどうかは疑問です。それよりもまず向き合っている世界をどうとらえるかに、独自な方法を考えることが重要です。
『写真空間１』（青弓社 2008年）所収
http://www.seikyusha.co.jp/wp/books/isbn978-4-7872-7244-7
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