Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

「激論! ど〜する!?ど〜なる!?ど〜したい!? 実験音楽」@Loop-Lineの模様

2日(土)から3日(日)の未明にかけて開催されたトークアーカイブされていました。
これから少しずつ聞いてみようと思います。


◇ asaloop, Recorded on 10/10/02 loop-line on USTREAM. 会議
http://www.ustream.tv/recorded/9953773


◇ asaloop, Recorded on 10/10/02 loop-line on USTREAM. 会議
http://www.ustream.tv/recorded/9958209


◇ asaloop 10/2/10 01:29PM PST, 10/2/10 01:29PM PST loop-line on USTREAM. 会議
http://www.ustream.tv/recorded/9958638

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◇ #asaloop - Twitter Search
http://search.twitter.com/search?q=%23asaloop


>>>「激論! ど〜する!?ど〜なる!?ど〜したい!?実験音楽」 - anatemaの日記
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20100928#p9

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◇ 「朝まで生LOOP「激論! ど〜する!?ど〜なる!?ど〜したい!? 実験音楽」で語り切れなかったこと(1) - 日日≒日キ

■経緯

先日、Loop-Lineにて行われた討論会「朝まで生LOOP「激論! ど〜する!?ど〜なる!?ど〜したい!? 実験音楽」に出演しました。

企画発案に関わった角田俊哉さんより、8月半ばに依頼を受け、口頭や軽いメールのやりとりで、出演を快諾。その後、質問、どういったことを話したいか、イベントの一ヶ月前にメールが来たので自分の意見を簡単にのべた。その質問はそのまま、角田さん宛てに転送されたということだった。9月半ばから自分は、海外に行っていて、メールのやりとりがおろそかになっていた、22日以降にイベントの詳細を知り、え〜これまとまるの〜?と急激に不安に。まず、出演者の人数が最初の依頼から急増。知らない名前もあったし、出演者に偏りがあるように感じられた。

タイトルがふざけていたのも気になった。それまでのニュアンスだとあくまでも、まじめな議論、深い内容ということで、方向を転換したのだろうかと聞くと、まじめな議論であるという。しかし、出演者のブログなどを読むとまじめな話にならなそうな予感もあり、十分に企画意図が伝わっていないように感じた。こんな状態で不特定多数が観るUstなんかして、大丈夫なのだろうか?と思った。出演している作り手の人たちの数少ない発言の場である。誤解されるようなことは誰にとっても望むことではない。少なくとも自分は嫌だ。そもそも、みんな話のプロではないのだから、ある程度、台本とは言わないまでも進行や想定質問はしっかり決めておいたほうがいいと思い、メールで具体的な内容について聞いていたのだが、結局、全容はつかめず、埒が明かなかった。という不安から細かい質問を投げかけていたのだけど、具体的な回答はもらえず、かえってそれが企画側の負担になったという結果に。

はっきりいうと、トークイベントを舐めてるな、と思ったし、視聴者がすべて好意的にとってくれると楽観しすぎであると感じた。パロディ元となった「朝まで生テレビ」のように、著名人が、誰もが知っていることを話すわけでもない。ただ集まれば話が成立するというには、しゃべる経験の少ない人ばかりで、また立場の違う人が多く、音楽家、オーガナイザー、レーベル運営者、批評家、客までいたのでは、話が噛み合わないのはしょうがないこと。これならかえって、タイトルどおりパロディとして、飲み会トークだとしてしまったほうが、誤解を生まない。そこには責任がないから。杉本拓さんはそうしたかったようで、私も何も決まってない状態でUstするくらいならそっちのほうが気が楽だった。

イベントは、こんなにも何も決まっていない状態からはじまったものだった。

http://d.hatena.ne.jp/amiyoshida/20101004/1286183938
吉田アミさん(http://www2.tky.3web.ne.jp/~amie/)のはてなダイアリーより。

田村彰英さんのツイッターより

田村彰英 (akihide_tamura) on Twitter

@shunkuriyama 代々木の奴らにいびられた事、山岸章二の死、1970年代後半我はくだらん日本写真界が嫌になり金儲けの広告とファツションカメラ万になったこと、本名は、田村茂である事などと、いま広告写真が作家ぶつてる芋加減など。しらふで町口兄弟と、おしゃべりダス

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1586254578&owner_id=5228717 町口兄弟とのトークSHOW炎上
8:30 PM Sep 20th webか

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@mitzkano 広告写真が「作品」かよ?そこが肝で芋なんだよブ(爆)

@mitzkano 違う、イラストレーションと写真作品を勘違いしてる、かつて石岡英子が広告も作品である的な事言ったがそれもな?商業広告作品でしょ、僕のは君のとは違うんだよ

@mitzkano 出目がちがうんだよ、広告はお金もらつて何ぼ世界、写真作品は借金して何ぼの作品つくるかの違い、情熱ってお金かいな

@mitzkano ぷぷ〜〜、けこうやってるジャン、われは、喧嘩しまくり日々でした「バブル」カメラ万のとき、花乃代官山でネ、それがいやで、1991年谷中に、、。今度谷中の安い居酒屋で、「芋の煮っ転がし食いながら」なぐりあいの喧嘩しまシヨ@@・。

http://twitter.com/akihide_tamura
後半部分については、相手方の人のツイートが消去されているか表示されないかで、
文脈がつかめない部分もありますが一応。


◎ TAMURA PHOTOGRAPHS
http://homepage2.nifty.com/kodokunaoyaji/

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>>>やはり、田村彰英さん(http://homepage2.nifty.com/kodokunaoyaji/)でした。
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20100215#p4


>>>田村彰英 写真展「AFTERNOON 午後」@ gallery bauhaus

田村彰英 (akihide_tamura) on Twitter

http://www.gallery-bauhaus.com/top.html 写真業界裏話炸裂 この際だから 禁句全部しゃべりマス 田村彰英トークSHOW・

@heliograph1950 参加ありがとうございます、今のカメラ雑誌系、作家、ライター、写真プロパーギャラリーの、アホさかげん、全て話します@@・。

木村伊兵衛賞審査員発表 鷹野隆大、瀬戸正人、岩井光昭 だちゅて なんだ〜〜 つXらなXい人選@@・。

木村伊兵衛賞審査員発表 鷹野隆大、瀬戸正人、岩合光昭老人力にて改正) だちゅて @@・。

http://www.gallery-bauhaus.com/top.html 写真業界裏話炸裂 この際だから 禁句全部しゃべりマス 田村彰英トークSHOW・/

http://www.gallery-bauhaus.com/top.html 誰も田村彰英を止めることは出来ない 写真業界の秘密

http://twitter.com/akihide_tamura

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20100917#p3


※過去の田村彰英さん関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%C5%C4%C2%BC%BE%B4%B1%D1

思っても言わないのよ - 猫を償うに猫をもってせよ

 私はよく、女の人から「そういうことは、思っても言わないのよ」と言われる。昔からである。しかしそのたびに「思っても」は余計ではないかという、言語上の疑問を感じていた。思っていないことは言わないからである。

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20101004
小谷野敦さん(http://homepage2.nifty.com/akoyano/)のはてなダイアリーより。

『三太』に書いた文章 - gesubanchoの日記

(2007年11月17日)

http://d.hatena.ne.jp/gesubancho/20100812/1281624225
杉本拓さんのはてなダイアリーより。


>>>「ベル」「リン」
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20061230#p2


>>>沈黙の哲学について  2005年11月29日 杉本拓
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070724#p3


>>>杉本拓さんのはてなダイアリーより+α
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20091208#p8


※過去の杉本拓さん関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%BF%F9%CB%DC%C2%F3

再録(http://d.hatena.ne.jp/n-291/20070728#p6)

■杉本拓 CD『Live in Australia』ライナーノート(2004年7月)

「音は正直だ」とか「自己超越としての表現」とか「聴覚を研ぎ澄ます」、「空間的」だのの実際は何を言っているか分からない「言葉」の一群があって、これらはある種の音楽と対応しています。すべてではありませんが、「即興演奏」──以下、私の扱う問題は即興とその周辺に関してのものです──と言われるものの多くは特に、これら「何を言っているか分からない言葉達」との格闘から逃れることが困難になっています。これらの「言葉」の示す特徴が即興界の微妙なジャンルを規定しているわけです。だからどんなことをやっても、結局そういうものになってしまう。言葉や言語から「音」を引き離す、実はこれ結構難しいんです。完全にそれをおこなうことは多分不可能でしょう。ならば、言葉や言語化を戸惑わせたり、ためらわせたり、つまずかせたり、突き放したり、つまりお互いがリッチになるような関係、そういうのを発見すべきなのかもしれません。

http://www.japanimprov.com/indies/imj/liveinaustralia/notes-j.html


大友良英のJAMJAM日記別冊 連載「聴く」第12回
http://www.japanimprov.com/yotomo/yotomoj/diary/diary-kiku13.html


◇ 沈黙の哲学について  2005年11月29日 杉本拓
http://www.japanimprov.com/tsugimoto/tsugimotoj/essay3.html

武満徹トリビュート 〜映画音楽を中心に〜 | Bunkamura オーチャードホール

出 演
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラー
大友良英プロジェクト:田中泯(ダンス)、浜田真理子(ヴォーカル、ピアノ)、
ジム・オルーク(プリペアドピアノ、エレクトロニクス)、
熊谷和徳(タップダンス)、西原鶴真(薩摩琵琶)、
江藤直子(ピアノ、チェンバロ、ストリング編曲)、高田漣(スチール・ギター)、
カヒミ・カリィ(ヴォーカル)、近藤達郎(ハーモニカ、バス・クラリネット)、Sachiko M(サインウェイヴ)、パイティティ(ウクレレ)、石川高(笙)、
飴屋法水(物音)、高良久美子(パーカッション)、芳垣安洋(パーカッション)
大友良英(ギター、ターンテーブル、指揮)


曲 目
どですかでん」、「燃えつきた地図」、「乾いた花」、
「怪談」より「耳無し芳一の話」、「他人の顔」 他


公演日程
2010/12/13(月) 19:00開演


会 場
Bunkamuraオーチャードホール

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/shosai_10_takemitsu.html

WORD PUBLIC (WORDPUBLIC) on Twitter

★今週土曜日10/2から『KIKOE』レイトショー上映。連日20:30から渋谷UPLINK Xにて!1週間の上映です。http://www.uplink.co.jp/x/log/003717.php

★本日からUPLINK Xにて音楽家大友良英のドキュメンタリー『KIKOE』レイトショー上映!連日20:30から。限定1週間です!お見逃しの方はぜひお越しくださいー!!!

★『KIKOE』本日上映3日目です!週末にご覧いただいた方大感謝です!RTしてくださった方もありがとうございます!上映はあと5回です。未見の方は渋谷UPLINK Xへ!!!http://www.uplink.co.jp/x/log/003717.php

http://twitter.com/WORDPUBLIC

「磯崎新 著「都市、国家、そして〈様式〉を問う」を端緒とする建築家たちの会話 覚え書き」 - Togetter

磯崎新氏の論文「都市、国家、そして〈様式〉を問う」(『建築のパフォーマンス―〈つくばセンタービル〉論争』PARCO出版)を端緒とする会話
そこからさらに深まりゆくお二人の対話を追いかけました
日埜直彦 @naohikohino氏・河野 裕 @hkohno_abbr氏(登場順)のtweetsより

http://togetter.com/li/56270

出版社に限った話ではないこと。

中谷礼仁NorihitoNakatani: 出版社はつぶやき担当者で、その会社の格やらが露呈して ... - Twitter

出版社はつぶやき担当者で、その会社の格やらが露呈してしまうように見られていることを、意識すべき。

http://twitter.com/rhenin/statuses/26329823261


中谷礼仁・記録・2004-, Nakatani Norihito's Blography
http://www.acetate-ed.net/blog/nakatani.php


※過去の中谷礼仁さん関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%C3%E6%C3%AB%CE%E9%BF%CE

浅田彰によるフーコーの整理 - Hello, How Low?

週刊ダイヤモンドの記事「続・憂国放談」で、浅田彰×田中康夫の対談のゲストに宮台真司が来たときのこと。http://dw.diamond.ne.jp/yukoku_hodan/200512/

ぼーっと見てたら、浅田彰フーコーの権力論(と統治論)の明快な整理があったので、ちょっと長いけれど引用。

http://d.hatena.ne.jp/ima-inat/20101002/1285946722

出前アート大学 授業No.029 - 多摩美術大学

授業No.029
授 業:「ビデオの使い方 たぶん間違ってるけどいいじゃない」
対 象:千代田区九段小学校
日 時:2009年10月21日・10月22日
29回目は千代田区立九段小学校の5年生61名を対象に授業を行ないました。 講師は美術作家の泉 太郎氏(’02本学大学院油画専攻修了)です。
ビデオカメラを使って、不思議な世界の映像に出たり、入ったり…?いつも見慣れた場所で撮影した自分たちの姿を、ふとした発想の転換と工夫で、ユーモラスな風景に変えてみます。映像と実物を組みあわせたインスタレーションを通して、映像の原理も学びました。
講 師:泉太郎(美術家)

http://www.tamabi.ac.jp/alt/demaeart_site/demae%20art/demae_2009_29.htm

2010年度芸術情報特論Bスケジュール - 東京藝術大学芸術情報センター

10月12日
宮崎申太郎(ベルリン・フンボルト大学メディア論博士課程)
http://www.algorhythmics.com/persons/miyazaki/


10月22日
調整中…


10月29日
exonemo
http://www.exonemo.com


11月
栗田洋介(CBCNET)
http://www.cbc-net.com/


11月
調整中…


11月26日
Eric Mattson(Indipendent Curator)


12月
谷口暁彦+渡邉朋也(思い出横丁)+…
http://www.cbc-net.com/dots/taniguchi_watanabe/


12月
調整中…


12月17日
ZAK


2011年
1月14日
岩崎秀雄(早稲田大学理工学術院電気・情報生命工学科准教授)
http://www.f.waseda.jp/hideo-iwasaki/


■本学在学生・教職員以外の方でも聴講できます。
■学外の方は聴講の際、芸術情報センター受付にて、お名前のご記入をお願いしております

http://amc.geidai.ac.jp/?p=2715

奥村雄樹 くうそうかいぼうがく・落語編(福住廉) - artscapeレビュー/プレビュー|美術館・アート情報 artscape

http://artscape.jp/report/review/1222134_1735.html
比較するのも失礼かもしれませんが、私が一読して最初に受けた印象は、
飯沢耕太郎さんを100倍くらい上手くしたレビュー」というものでした。
しかし、この文字数だとどうしてもこういったスタイルになりがちなんでしょうか。。。


◇ 末永史尚 Fuminao Suenaga: @oqoom 福住評よみまひた。正直、トゥギャッター ... - Twitter

@oqoom 福住評よみまひた。正直、トゥギャッターに集まっていたつぶやきの方が百倍するどいし面白かったです。

http://twitter.com/kachifu/status/26281495802


田中功起 (kktnk) on Twitter

@oqoom でもそうやって書く評者こそ、現場での経験を、全感覚でもって経験できていないこともある。これは、ぼくもそういうレトリックで作品を見ちゃうことあるので経験談。批判するならもっとガチでやってほしいよね。

ぼくは展示を見ていないのでなんともだけど、このレビューはある種のレトリックに見えてしまう。短いので余計に。作品よりも作品が扱う当のもの(現実/自然)の方が豊か、みたいな。QT @oqoom: >個展レビュー http://bit.ly/9o1pci

@oqoom 連投の順番間違えた。

http://twitter.com/kktnk


>>>「奥村雄樹「くうそうかいぼうがく・落語編」について」 - Togetter

Misako & Rosen(東京)で2010年8月22日から9月19日まで開催された個展についてのつぶやきです。 http://www.misakoandrosen.com/en/exhibitions/10/06/

http://togetter.com/li/54530


Yuki Okumura | 奥村雄樹
http://www.yukiokumura.com/


※過去の奥村雄樹さん関連
http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%B1%FC%C2%BC%CD%BA%BC%F9

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20100930#p7
福住廉さんのレビューの件についても、
このまとめの最後のほうに追加されています。

メモ

◇ 瀧浦秀雄「東京物産」(飯沢耕太郎) - artscapeレビュー/プレビュー|美術館・アート情報 artscape

やや個人的な感想ではあるが、瀧浦の写真を見ていると「きのこ狩り」によく似ているのではないかと思った。「きのこ狩り」も経験を積んで「きのこ目」ができてこないと、なかなか大物は見つからない。カメラを手にした禁欲的な歩行の積み重ねによって、普通の人なら何気なく見過ごしてしまう光景の中から「東京物産」がすっと浮かび上がって見えてくるのだろう。そういえば、ある特定の「物」が増殖して、そこら中に生え広がっているような写真がけっこうたくさんある。そのあたりも、どこかきのこに似ているようだ。

http://artscape.jp/report/review/1220692_1735.html


尾仲浩二「馬とサボテン」(飯沢耕太郎) - artscapeレビュー/プレビュー|美術館・アート情報 artscape

尾仲浩二のような旅の達人になると、日本全国どこに出かけても、安定した水準で写真を撮影し作品化することができる。それどころか、その揺るぎないポジション取りと巧みな画面構成力は、外国でもまったく変わりがない。写真集『フランスの犬』(蒼穹舎, 2008)は、1992年のフランスへの旅の写真で構成されているし、EMON PHOTO GALLERYでは2007年に続く2回目の作品発表になる今回の「馬とサボテン」は、同年のメキシコへの旅がテーマだ。それでも、それぞれのシリーズに新しい試みを取り入れることで、彼なりに旅の新鮮さを保とうとしているようだ。それが今回は、パノラマカメラを使った写真群ということになるだろう。時には普通は横位置で使うカメラを縦位置にして、前景から後景までをダイナミックにつかみ取るような効果を生み出そうとしている。
その試みはなかなかうまくいっているのだが、基本的には日本でも外国でも被写体との距離の取り方がほぼ同一なので、安心して見ることができる反面、驚きや衝撃には乏しい。もっとも、尾仲のようなキャリアを積んだ写真家に、それを求めても仕方がないだろう。むしろそのカメラワークの名人芸を愉しめば、それでいいのではないだろうか。展示では、これまた名人芸といえるカラープリントのコントロールの巧さも目についた。メキシコには「尾仲カラー」とでもいうべき渋い煉瓦の色味の被写体がたくさんある。まるで闘牛場の牛のように、彼がその赤っぽい色にエキサイトしてシャッターを切っている様子が、微笑ましくも伝わってきた。

http://artscape.jp/report/review/1220697_1735.html


長島有里枝「SWISS+」(飯沢耕太郎) - artscapeレビュー/プレビュー|美術館・アート情報 artscape

同じ白石コンテンポラリーアートの2F会場では、長島有里枝の新作展が開催されていた。「2007年に滞在したスイスのVillage Nomadeで撮影した花の写真とインスタレーションによる小さな展覧会」である。「インスタレーション」というのは、銀紙を壁に貼付けて「紙製の鏡」を作り出したもので、そこに観客の顔がぼんやりと映り、横に貼られたプリントと共鳴して面白い効果をあげていた。ほかにもゲルハルト・リヒターの写真が掲載された展覧会カタログに花をあしらった「リヒターの少女と野生の花」、祖母が遺した薔薇の写真をモチーフにした「祖母の花の写真とコンセントのインスタレーション」といった作品もあり、単純なスナップというよりも視覚的な体験の再構築という側面が強まってきている。そのことを、どのように評価していけばいいのかは、もう少し様子を見ないと分からないが、以前のストレートな長島の写真のスタイルとはかなり異質な印象を受けるのはたしかだ。

http://artscape.jp/report/review/1218207_1735.html


ウィリアム・エグルストン「21th Century」(飯沢耕太郎) - artscapeレビュー/プレビュー|美術館・アート情報 artscape

その絶妙なバランス感覚は、今回の近作展でも充分に発揮されていた。作品を見ながら気づいたのは、かつてのような主題となる被写体が画面の中心におかれているのではなく、より希薄に分散する傾向が強まっていること。壁、窓、地面などが大きな割合を占めていて、何を狙ったのか判然としない写真がけっこう多い。だがそれが逆に写真につきまとう「ノスタルジア」を中和し、リアルな皮膚感覚を呼びさますことにつながっている。その徹底した事物の表層へのこだわりは、おそらく日本の若い写真家たちにも強い影響を及ぼしていくのではないだろうか。とはいえ、エグルストンはひとりいればいいわけで、むしろ別種の視覚的システムの構築をめざしていくべきだろう。

http://artscape.jp/report/review/1218206_1735.html


オノデラユキ「写真の迷宮へ」(飯沢耕太郎) - artscapeレビュー/プレビュー|美術館・アート情報 artscape

だがこれら日常の事物の断片が、彼女のイマジネーションの中で熟成し、発酵していくなかで、奇妙に謎めいた「迷路」として再構築されていくことになる。この悪意と官能性とユーモアとをブレンドした「ひねり」の過程こそが、オノデラの真骨頂と言うべきだろう。そのことによって、ヨーロッパのとある国のホテルで起きた失踪事件が、ちょうどその地点から見て地球の反対側の島で18世紀に起きた「予言者が西欧人の来訪を告げる」という出来事と結びつくといった、普通ならとても考えられないような発想の作品(「オルフェスの下方へ」)が生まれてくるのだ。とはいえ、その「ひねり」は決してわざとらしいものとは感じられない。普通なら複雑骨折しそうな思考の過程を、軽やかに、ナチュラルに、どこか懐かしささえ感じさせるやり方でやってのけるのが、オノデラの作品が多くの観客を引きつける理由でもあるのだろう。この人の繊細で丁寧な手作りの工芸品を思わせる作品は、杉本博司、米田知子、木村友紀などとともに日本人による現代写真に独特の感触を備えているように見える。

http://artscape.jp/report/review/1218213_1735.html


◇ スティーブン・ギル「Coming up for Air」(飯沢耕太郎) - artscapeレビュー/プレビュー|美術館・アート情報 artscape

このような日常感覚、どこか真綿にじわじわとくるみ込まれていくようなうっとうしさから浮上して「息継ぎ」をしたいという思いは、日本の若い写真家たちも共有しているように思う。ギルの方がセンスのよさと勘所を抑える的確さを持ちあわせている分、現代日本の空気感をきっちりと捉えることができた。だが、むろんどうしようもないほどの高みにある表現ではない。日本の若い写真家たちも、もっと思い切りよく、一歩でも前へと踏み出していってほしいと思う。

http://artscape.jp/report/review/1220700_1735.html