◇ ヒロ・ヤマガタの語ったこと - mmpoloの日記
ふざけたことを言っている。「漫画の絵」だ! ギャラリーでは芸術作品だと言っていたじゃないか。シルクスクリーンを数百枚も刷って、それを数十万円で売っていたのだ。ほとんど印刷のポスターにすぎないのに! 日本の業者なんて他人事のような言い方をしているけど、若者たちを食い物にしてずいぶんもうけたのではなかったか。私の部下の女性デザイナーもやめろと言ったのに50万円の「作品」を買っていた。
http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20080716/1216160639
私は、学生時代に2度、わざと絵画商法(エウリアン)のキャッチセールスに捕まったことがあります。
潜入捜査というか社会経験として。オム来襲さんみたいな感じで(http://d.hatena.ne.jp/matterhorn/20070417)。
もちろん絵は買いませんでした。お茶だけ頂いて、さようならです。
間接照明の小洒落た、というか薄暗い部屋の壁に掛かったペラいシルクスクリーン作品をほめちぎり、
作品購入のメリットを滔々と述べていた販売員のお姉さん(外の勧誘員ではなくプチ・マネージャー風)は困ってましたが、
セールスマンを軽くあしらう『こち亀』の両津勘吉のように振り切りました。
「今はそんな余裕はないんで、それじゃまた」
お姉さんの口調や語気、表情の変化が興味深かったです。
恐いお兄さんが出てこなくてラッキーでした。
数年前に、私の知人(法学部卒)もわざとひっかかって、
その状況をmixiに詳細にレポートしていました。
法律に詳しいだけあって、連中のペテンにずばずばとツッコミを入れていました。
内容は、mmpoloさんの記述や、私の体験と似たり寄ったりです。
つまり、どうみても「言乍其欠」です。ネットふうに言えば。
現代美術関係者以外には多少わかりにくいかもしれないが、ヒロ・ヤマガタと
聞いただけで耳を覆いたくなるような不快感がこの名にはある。ラッセン、マッ
クナイトなども同様で、視界に入っただけで眼も心も汚されたような気分になる。
だが、最も多くの人々に愛され、買われているのが彼らの作品だ。市井の人々
にとっては、彼らこそアートの代名詞である。うっかりアーティストと名乗れば
「なぜヒロ・ヤマガタのような絵を描かないの?」、うっかりギャラリストと名
乗れば「なぜヒロ・ヤマガタを扱わないの?」。無邪気な質問に対して律儀に近
代美術の講釈を始めたところで、歴史や知識に頼らざるを得ないアートの脆弱さ
にかえって気付かされるばかりだ。結局、うやむやにしてその場を逃げる。
逆に美術関係者にこの問題をぶつけてみる。「デッサンが下手」「イラストだ
から違う」「売れていることに対する(われわれの)嫉妬」など、さまざまな答
が返ってくる。だが、どの説明も苦しい。もっと下手な作家は沢山いるし、また、
今では下手は誉め言葉だ。そして、『日本ゼロ年』展に見られるようなポストモ
ダニズム的言説は、イラストとの間の垣根を取り払おうとしている(にもかかわ
らず同展では周到にヒロ・ヤマガタ派が除外されていた)。そもそも「下手」も
「イラスト」も無視すればよいだけで、嫌悪を感じる必要はない。唯一嫉妬感情
のみがわれわれの不快感を説明してくれるが、だとしたら現代美術業界全体が、
彼らに圧倒的敗北を喫していることになる。実際、美術館が観客動員数を気にし
たり、画廊や作家が売上を気にしたりするならば、ヒロ・ヤマガタ派になればよ
いだけだ。理詰めで考える限り、どうやっても軍配はヒロ・ヤマガタらに挙がる。
私はこれを「ヒロ・ヤマガタ問題」と呼んで、二十世紀中に解決したいとかね
がね思っていた。結論を急ぐと、現状の民主主義体制を是認している限り解決不
可能と判断した。逆に言えば、美術は、種々の寛容が惹起した商業本位的衆愚と
は相容れない何らかの権威によって、画定されなければならない。その権威を、
同語反復を内包した論理に求めたのが方法主義であり、私の考える解決である。
方法 第2号 西暦2000年5月5日発行 ゲスト=古屋俊彦 より
http://www.aloalo.co.jp/nakazawa/houhou/haisinsi/20000505hh002.html
◇ 中ザワヒデキ文献研究進行状況逐次報告 二〇〇八年一月三十日
http://www.geocities.jp/bunkenkenkyu/20080130.html
絵画商法(かいがしょうほう)とは、悪徳商法の一種であり、法外な値段で絵画を売りつける悪質なキャッチセールスである。繁華街で絵はがきなどを配って通行人を公然と勧誘する様子から、俗に勧誘員をエウリアン(「絵売り」と「エイリアン」を組み合わせた造語。主にネット上で用いられる。)と呼ぶ。
絵画商法を行っている絵画販売会社は、繁華街などに画廊を構え、海洋や生物を描いた絵画やイラストレーション・人気アニメーターによるオリジナルイラストなどの原画や版画を展示している。画廊の前にはエウリアンと称される勧誘員(女性の場合が多い)が、通行人に声を掛けて画廊に招き入れ、絵画を法外な価格で売りつけるという手口である。長時間拘束し、強引に売買契約を結ばせることもある。
こうした絵画販売会社では、シルクスクリーンなど版画を原価より何十倍も高い価格で売りつけることもある。しかもこれらの版画は、多くの場合、画家自身の制作したオリジナル版画ではなく、業者によるデジタル写真製版の大量複製であるため、事実上は「額縁付ポスター」あるいは「インテリア商品」というべきものであり、通常の画廊では美術品としては認められていない。美術オークションなどでも、版画ではなく「インテリアアート」に分類される。
資産価値を目当てにしてこのような絵画を購入させられた客は、絵画を売却しても支払った金額を回収する事も出来ず、長期のローンに苦しむ場合が多い。また違法としりつつローン契約の手続きを行う、ローン会社の責任も大きい。インターネットオークションにはこうして購入した版画が多数出品されているが、5万円以上で落札されればよい方である。なお、70万〜100万円もあれば、ピカソやシャガール、ウォーホル、キース・ヘリングなど有名かつ人気の高い作家の比較的安い版画やポスターを買うことができてしまう。第二次大戦以降現在までの作家のほとんどの版画は、国際的な評価の高いオリジナル版画の作品でも、100万円かそれ以下の価格で手に入る。
取り扱っている主な作家
絵画商法で取り扱うことが多い作家である。若者受けをする画風が多い。「メモリーズオフ」の高額複製版画が販売されたアールジュネス主催イベントは、原画家松尾ゆきひろの所属会社と販社間の契約によるものであり、松尾のあずかり知らぬところで企画・実行されたものである。出典松尾ゆきひろ公式ブログ2007年05月27日コメント及び松尾ゆきひろ公式ブログ2007年05月28日コメント
- 輿水隆之
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B5%E7%94%BB%E5%95%86%E6%B3%95
◇ 誰がラッセンを求めていたか - おまえにハートブレイク☆オーバードライブ
http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20080422#1208830217
◇ ラッセンとは何の恥部だったのか - Ohnoblog 2
http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20080421/1208731778
◇ あ〜るビバンの素敵な商売 - 偽版画WORLD
http://sekichiku.freehosting.net/cc/vivant/top.htm
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080423#p7
●新春知事対談● ヒロ・ヤマガタさんと語る びわ湖・自然・こどもの未来
http://www.pref.shiga.jp/koho/2007-01/taidan.html
● 極色彩の絵画 ヤマガタさんが企画/ヤマガタさん 構想練る JR米原駅自由通路視察し - 近江毎夕新聞
http://ameblo.jp/my-you/entry-10110188810.html
http://ameblo.jp/my-you/entry-10110473155.html
※ホットエントリーに入ったようなので加筆しました(7/19)
こちら↓の記述も読んでいただければ幸いです。美術関係者とっては、なかば公然の事実なのに、一般にはあまり知られていないことです。