Übungsplatz〔練習場〕

福居伸宏 Nobuhiro Fukui https://fknb291.info/

ヒロ・ヤマガタ(山形博導)問題

ヒロ・ヤマガタの語ったこと - mmpoloの日記

 ふざけたことを言っている。「漫画の絵」だ! ギャラリーでは芸術作品だと言っていたじゃないか。シルクスクリーンを数百枚も刷って、それを数十万円で売っていたのだ。ほとんど印刷のポスターにすぎないのに! 日本の業者なんて他人事のような言い方をしているけど、若者たちを食い物にしてずいぶんもうけたのではなかったか。私の部下の女性デザイナーもやめろと言ったのに50万円の「作品」を買っていた。

http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20080716/1216160639
私は、学生時代に2度、わざと絵画商法エウリアン)のキャッチセールスに捕まったことがあります。
潜入捜査というか社会経験として。オム来襲さんみたいな感じで(http://d.hatena.ne.jp/matterhorn/20070417)。
もちろん絵は買いませんでした。お茶だけ頂いて、さようならです。
間接照明の小洒落た、というか薄暗い部屋の壁に掛かったペラいシルクスクリーン作品をほめちぎり、
作品購入のメリットを滔々と述べていた販売員のお姉さん(外の勧誘員ではなくプチ・マネージャー風)は困ってましたが、
セールスマンを軽くあしらう『こち亀』の両津勘吉のように振り切りました。
「今はそんな余裕はないんで、それじゃまた」
お姉さんの口調や語気、表情の変化が興味深かったです。
恐いお兄さんが出てこなくてラッキーでした。
数年前に、私の知人(法学部卒)もわざとひっかかって、
その状況をmixiに詳細にレポートしていました。
法律に詳しいだけあって、連中のペテンにずばずばとツッコミを入れていました。
内容は、mmpoloさんの記述や、私の体験と似たり寄ったりです。
つまり、どうみても「言乍其欠」です。ネットふうに言えば。


ヒロ・ヤマガタ問題  中ザワヒデキ

 現代美術関係者以外には多少わかりにくいかもしれないが、ヒロ・ヤマガタ
聞いただけで耳を覆いたくなるような不快感がこの名にはある。ラッセン、マッ
クナイトなども同様で、視界に入っただけで眼も心も汚されたような気分になる。
 だが、最も多くの人々に愛され、買われているのが彼らの作品だ。市井の人々
にとっては、彼らこそアートの代名詞である。うっかりアーティストと名乗れば
「なぜヒロ・ヤマガタのような絵を描かないの?」、うっかりギャラリストと名
乗れば「なぜヒロ・ヤマガタを扱わないの?」。無邪気な質問に対して律儀に近
代美術の講釈を始めたところで、歴史や知識に頼らざるを得ないアートの脆弱さ
にかえって気付かされるばかりだ。結局、うやむやにしてその場を逃げる。
 逆に美術関係者にこの問題をぶつけてみる。「デッサンが下手」「イラストだ
から違う」「売れていることに対する(われわれの)嫉妬」など、さまざまな答
が返ってくる。だが、どの説明も苦しい。もっと下手な作家は沢山いるし、また、
今では下手は誉め言葉だ。そして、『日本ゼロ年』展に見られるようなポストモ
ダニズム的言説は、イラストとの間の垣根を取り払おうとしている(にもかかわ
らず同展では周到にヒロ・ヤマガタ派が除外されていた)。そもそも「下手」も
「イラスト」も無視すればよいだけで、嫌悪を感じる必要はない。唯一嫉妬感情
のみがわれわれの不快感を説明してくれるが、だとしたら現代美術業界全体が、
彼らに圧倒的敗北を喫していることになる。実際、美術館が観客動員数を気にし
たり、画廊や作家が売上を気にしたりするならば、ヒロ・ヤマガタ派になればよ
いだけだ。理詰めで考える限り、どうやっても軍配はヒロ・ヤマガタらに挙がる。
 私はこれを「ヒロ・ヤマガタ問題」と呼んで、二十世紀中に解決したいとかね
がね思っていた。結論を急ぐと、現状の民主主義体制を是認している限り解決不
可能と判断した。逆に言えば、美術は、種々の寛容が惹起した商業本位的衆愚と
は相容れない何らかの権威によって、画定されなければならない。その権威を、
同語反復を内包した論理に求めたのが方法主義であり、私の考える解決である。

方法 第2号 西暦2000年5月5日発行 ゲスト=古屋俊彦 より
http://www.aloalo.co.jp/nakazawa/houhou/haisinsi/20000505hh002.html


中ザワヒデキ文献研究進行状況逐次報告 二〇〇八年一月三十日
http://www.geocities.jp/bunkenkenkyu/20080130.html


>>>絵画商法 - Wikipedia

絵画商法(かいがしょうほう)とは、悪徳商法の一種であり、法外な値段で絵画を売りつける悪質なキャッチセールスである。繁華街で絵はがきなどを配って通行人を公然と勧誘する様子から、俗に勧誘員をエウリアン(「絵売り」と「エイリアン」を組み合わせた造語。主にネット上で用いられる。)と呼ぶ。

絵画商法を行っている絵画販売会社は、繁華街などに画廊を構え、海洋や生物を描いた絵画やイラストレーション・人気アニメーターによるオリジナルイラストなどの原画や版画を展示している。画廊の前にはエウリアンと称される勧誘員(女性の場合が多い)が、通行人に声を掛けて画廊に招き入れ、絵画を法外な価格で売りつけるという手口である。長時間拘束し、強引に売買契約を結ばせることもある。


こうした絵画販売会社では、シルクスクリーンなど版画を原価より何十倍も高い価格で売りつけることもある。しかもこれらの版画は、多くの場合、画家自身の制作したオリジナル版画ではなく、業者によるデジタル写真製版の大量複製であるため、事実上は「額縁付ポスター」あるいは「インテリア商品」というべきものであり、通常の画廊では美術品としては認められていない。美術オークションなどでも、版画ではなく「インテリアアート」に分類される。


資産価値を目当てにしてこのような絵画を購入させられた客は、絵画を売却しても支払った金額を回収する事も出来ず、長期のローンに苦しむ場合が多い。また違法としりつつローン契約の手続きを行う、ローン会社の責任も大きい。インターネットオークションにはこうして購入した版画が多数出品されているが、5万円以上で落札されればよい方である。なお、70万〜100万円もあれば、ピカソシャガール、ウォーホル、キース・ヘリングなど有名かつ人気の高い作家の比較的安い版画やポスターを買うことができてしまう。第二次大戦以降現在までの作家のほとんどの版画は、国際的な評価の高いオリジナル版画の作品でも、100万円かそれ以下の価格で手に入る。

取り扱っている主な作家
絵画商法で取り扱うことが多い作家である。若者受けをする画風が多い。

メモリーズオフ」の高額複製版画が販売されたアールジュネス主催イベントは、原画家松尾ゆきひろの所属会社と販社間の契約によるものであり、松尾のあずかり知らぬところで企画・実行されたものである。出典松尾ゆきひろ公式ブログ2007年05月27日コメント及び松尾ゆきひろ公式ブログ2007年05月28日コメント

  • 輿水隆之

他、漫画家・PCゲーム原画家イラストレータ

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B5%E7%94%BB%E5%95%86%E6%B3%95




◇ 誰がラッセンを求めていたか - おまえにハートブレイク☆オーバードライブ
http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20080422#1208830217


ラッセンとは何の恥部だったのか - Ohnoblog 2
http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20080421/1208731778




◇ あ〜るビバンの素敵な商売 - 偽版画WORLD
http://sekichiku.freehosting.net/cc/vivant/top.htm


絵画商法エウリアン
http://art.saloon.jp/

http://d.hatena.ne.jp/n-291/20080423#p7


●新春知事対談● ヒロ・ヤマガタさんと語る びわ湖・自然・こどもの未来
http://www.pref.shiga.jp/koho/2007-01/taidan.html


● 極色彩の絵画 ヤマガタさんが企画/ヤマガタさん 構想練る JR米原駅自由通路視察し - 近江毎夕新聞
http://ameblo.jp/my-you/entry-10110188810.html
http://ameblo.jp/my-you/entry-10110473155.html


※ホットエントリーに入ったようなので加筆しました(7/19)
 こちら↓の記述も読んでいただければ幸いです。美術関係者とっては、なかば公然の事実なのに、一般にはあまり知られていないことです。